2014年6月23日月曜日

伸びる人そうでない人

私の指導歴も1年と2か月半となった。
その中でも経験の有無問わず伸びる人とそうでない人がいる。
なにが違うんだろう?

思いつくことはいくつかあるが、
一言に集約すると“素直さ”だと思う。

先日、野外で練習していたら丁度遠足をしていた小学生達と出会わせ、女の子も男の子も私の元へと集まってきた。
いきなり質問攻めにあって照れ臭かったが
せっかくだからと演武を披露することにした。
そして、ある子が私の演武をビデオで撮影し始めた。

あとで、そのビデオを観て驚いた。
数人の子達が私の演武を真似ているのだが、その動きがほぼ私と同じなのだ。

子供は余計なことを考えない。
頭の中に余計な情報が入っていない。
見たままを素直に受け入れる。
その結果、その場で動きを上手に真似ることができる。

私は50代になるが、それでも自分は素直でありたいと思っているし、死ぬまでそうでありたいと思っている。
なぜなら素直こそ上達の早道だと思うから。
それに素直な人は人から愛される。
そして私もまた素直な人が好きだ。

私が太極拳を始めた時はまず先生の動きを丸ごと真似することから始めた。
先生の演武に憧れたからだ。
自分も先生のように演武できるようになりたい。

そして、いつしかこう考えるようになった。
前で模範演武をしているのは先生ではなく自分だと。

あの人は自分より長いからとか、
才能があるからとか、
元々素質があるからとか、
だから自分には無理なんて思ったらその時点で成長は止まってしまうだろう。

見たものをありのままに受け入れる。
それが一番の上達法だと私は思う。

実際に上達の早い人は、模範に忠実で、しかも私が教えたことを家できちんとやってくる。
素直さこそ無敵だと言いたい。