2021年10月3日日曜日

ポンポン弾き飛ばす力

長い一日が終わりました。
今日は朝から和歌山サロンへ。
プライベートレッスンを90分行いました。
本日受講者のTさんはわずか8回のレッスンで気功と楊式太極拳一段を全て覚えられました。
(素晴らしい!)
いつものごとく套路をやりながら、動作の意味や太極拳の力の出し方を稽古しました。
ところで「掤勁」(ほうけい)とはどんな力なのでしょう?
掤とは意図して作り出す力ではなく、体そのものが掤の状態になるということです。
掤(ほう)と按(あん)は混同しがちですが、按は意図して打ちますが、掤は触れると自然と働く力です。
自分の体がゴムまりになったようにイメージするといいでしょう。
近づくものをポンポン弾き飛ばしてしまいます。
掤は中国語で「ポン」と発音しますが、
掤はポンポン弾き飛ばす力と覚えておきましょう。
ところでこの力はどのようにして出すのでしょうか?
出そうと思って出せるものではありません。
先程も説明した通り、長年太極拳を練っていくと自然と体が掤の状態になるのです。
形ばかり真似ようとしても出せるものではなく、10年やろうが20年やろうが意識しない限り決して身に付かない力です。
結果、套路ばかり練っていても太極拳で言う「一番おいしい力」を得ることは出来ないと言うことです。
オンラインレッスンでもやはりこの「掤勁」の説明が中心になりました。
受講者のOさんは先に進むことよりも基本をじっくりやりたいとのことで、今日3回目の楊式一段を行いました。
何度繰り返しても新たな発見があるのが太極拳の楽しさです。

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さて、和歌山での稽古はあと残すところ一回のみとなりました。
何度来てもこの空間は最高です。
手放すのが惜しくてなりませんが、今月最後の稽古は気持ちを整理すべく心して指導したいと思います。

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