2013年6月9日日曜日

暗頸の威力

暗頸(あんけい)、又の名を浸透頸(しんとうけい)とも言うが、
この威力は一度でもやられてみたいと決して解らないと思う。

私自身も気の力で相手を倒すなんて、うさんくさいと思ってた。
実際に打たれるまでは。
あれは目に見えない毒針を打たれたような感じとでも言おうか。

先生がニコニコ顔で、私の腹に拳を押し付けてきた。
打ち込んだのではなく、ただ押し付けただけだ。

その瞬間、腹に強烈な痛みが走った。
そして、その痛みは翌日まで続くことになる。

腹痛が一晩中続いたらどうだろう?
堪らないですよ。(笑)

これが暗頸の威力。
触れただけで、相手をノックダウンさせてしまう恐ろしい技だ。

これを身に付けてしまえば技はなにもいらない。
なにしろ相手に触れればいいだけなのだから。

先生は手加減してくれたが、その会の道長の暗頸の威力はもっと凄い。
同じように腹に拳を触れさせただけで、いきなり相手が立ち崩れてしまい失神。
その後、担架で運ばれて行った。

もちろん、失神しただけで、命に別状はない。
が、その威力を「大」にすると、内臓を破裂させ即死させてしまう程の威力になるという。

飛ばない飛び道具を持っているのと同じだ。
私はその頸力をつけるために、毎日、その会で教わった気功を30~40分行っている。

しかし、その威力はどれほどのものか解らない。
試すことが出来ないからだ。

これを身に付ける先生方は一体どうやって、その頸力の調整が出来るようになったのだろうか。