2022年5月30日月曜日

立ち方が変わると太極拳が変わる

今日も朝から晩まで稽古を行いました。
午前稽古、推手レッスン、オンラインレッスン2つ。

午前稽古では十字手の用法練習を行いました。

大事なことは相手の手を掴まないこと。
どちらかといえば相手に手を掴ませること。

普通逆ですよね?

これこそが太極拳の面白いところです。

今日は関東のEさんのレッスンを行いましたが、当会でオンラインレッスンを始めて約1年と9か月。
休会中の会員を省き現在当会では最年長になります。

2年経たずして双辺太極拳2段まですすみました。
これには驚きましたがもっと驚いたのは立ち方です。
かつての立ち方とは全く違います。

簡化太極拳等をされている方の蹴り動作を見ていると、力で脚を上げているのが見てすぐに解ります。
見た目は美しいのですが、外から触れられると耐えられずすぐに倒れてしまうでしょう。
しかし丹田で立つと、相手に触れようが蹴られようが崩れることはありません。

何故でしょう?

伝統拳は闘うための太極拳だからです。
闘うための太極拳が相手に触れられたぐらいで倒れていたら命がいくつあっても足りません。
片足で相手の蹴りを捌き片足のまま蹴り返します。

健康増進に関しても武を意識して太極拳に取り組めば、怪我をすることも病気することもなくなります。

太極拳は自分自身を強くすることの出来る武術なのです。



2022年5月25日水曜日

丹田の正体はプラズマ?

武者修行でパワーアップ。今日から稽古開始しました。

午後は自立支援講座。
毎回、気功と太極拳によってどう変わるか?ということを動作ごとに説明します。
いつも話すことですが、私は最近更に早く歩けるようになりました。

東京は人が凄い。
そんな駅構内や道路も人の群れをいなしながら疾走しますが、これも稽古の一つです。
エスカレーターは必ず歩き、階段は重い荷物を背負って駆け上がります。
階段一段飛びはもちろん二段飛び歩きもかるく出来ます。

決して無理をしているのではなく、体が軽く弾むように足がどんどん前に進んでしまうのです。

先日の師との組手で脚を負傷しましたが、夕方に負った傷が夜にはカサブタになっているのには自分でも驚きました。

とてもアラ還の治癒力とは思えません。

打たれ強くもなりました。
弟子や生徒に頼み、思い切り打ってもらうのですが、耐えるという感覚ではありません。
なんというか・・
マッサージをしてもらっているような感じで気持ちがいいのです。
一応に言っておきますがM気は全くありませんので(笑)

これが太極拳で身に付くチカラです。

凄いのは技ではなく、感覚や体が超人として改造されていく感じです。
明らかに20年前より今の方が体が軽いです。

夜間稽古ではプラズマボールで遊んでみました。

私はこれを見た時に丹田そのものだと思いました。
丹田は腹を切っても目で見ることは出来ないので、その正体はプラズマなのかもしれません。
中心から放射され張り詰める感覚です。

最近クルマを運転している時も、発進、停止、曲がるなどの操作を行う時に丹田が膨らみます。
どうやら車ですら丹田で動かすようになってきたようです。
すると長時間運転しても肩が凝るどころか肩がどんどん軽くなっていきます。

こんな感じで、悪質な煽り運転もさらりといなせるようになりたいですね。



2022年5月14日土曜日

平均以下ならダメか?

昨夜、私自身が記憶力で苦労している話をしたら、
会員さん達が「そんなことはない」というような素振りをするので、
改めて自分がどれほど記憶で苦労しているか話しました。

スラスラ覚えられたら本当に苦労ないです。

套路にしても早く覚えられるのではなく、
早く覚えられるよう毎日たくさん練習しているのです。

稽古に参加したら先生の動きを見続けているし、
苦手箇所に関してはその部分だけをひたすら反復練習します。
回数にすれば50回ぐらい、1ヶ月で1,500回、1年で18,000回です。

特に基本を重視します。
カッコイイ技ばかりをやろうとせず、地味な基本功を毎日欠かさずやります。

用語や理論がなかなか覚えられないので部屋にそれらの紙をべたべた貼り、
トイレにはいまだに套路名称の紙が何枚も貼ってあります。

教わったことは必ずメモにとり、
出来る限りそれが出来るように繰り返し練習します。

どうしても覚えられない時は自分だけのための教材を作ることもあります。

能力があるのではなく人一倍努力しているのです。

学生時代は赤点ばかりで成績はいつも平均以下。
成績を見せる度に親にこっぴどく叱られてました。

正直、能力がある人が羨ましいです。
わずかな練習で覚えてしまうのですから。

しかし勁力に関しては能力は関係ないようです。
能力があろうがなかろうが、長年コツコツと努力した者でなければ得られないチカラだからです。

力のある人や体が柔らかい人を羨んだこともあります。
しかし力が勝っていても、体が柔らかくとも勁が使えるわけではありません。

勁は全ての人に対して平等なのです。

だから学生時代平均以下の自分でも「これなら!」と思って今まで頑張ってこれました。

達人と言われる人も人が見ていないところで血の滲むような努力しているのです。
大事なことはそこに「強い意志」があるかどうかです。

私は体力も柔軟性も自信ありませんが、強い意志だけは常に持ち続けています。

それは、常に変化した自分に出会いたいからです。