2022年5月14日土曜日

平均以下ならダメか?

昨夜、私自身が記憶力で苦労している話をしたら、
会員さん達が「そんなことはない」というような素振りをするので、
改めて自分がどれほど記憶で苦労しているか話しました。

スラスラ覚えられたら本当に苦労ないです。

套路にしても早く覚えられるのではなく、
早く覚えられるよう毎日たくさん練習しているのです。

稽古に参加したら先生の動きを見続けているし、
苦手箇所に関してはその部分だけをひたすら反復練習します。
回数にすれば50回ぐらい、1ヶ月で1,500回、1年で18,000回です。

特に基本を重視します。
カッコイイ技ばかりをやろうとせず、地味な基本功を毎日欠かさずやります。

用語や理論がなかなか覚えられないので部屋にそれらの紙をべたべた貼り、
トイレにはいまだに套路名称の紙が何枚も貼ってあります。

教わったことは必ずメモにとり、
出来る限りそれが出来るように繰り返し練習します。

どうしても覚えられない時は自分だけのための教材を作ることもあります。

能力があるのではなく人一倍努力しているのです。

学生時代は赤点ばかりで成績はいつも平均以下。
成績を見せる度に親にこっぴどく叱られてました。

正直、能力がある人が羨ましいです。
わずかな練習で覚えてしまうのですから。

しかし勁力に関しては能力は関係ないようです。
能力があろうがなかろうが、長年コツコツと努力した者でなければ得られないチカラだからです。

力のある人や体が柔らかい人を羨んだこともあります。
しかし力が勝っていても、体が柔らかくとも勁が使えるわけではありません。

勁は全ての人に対して平等なのです。

だから学生時代平均以下の自分でも「これなら!」と思って今まで頑張ってこれました。

達人と言われる人も人が見ていないところで血の滲むような努力しているのです。
大事なことはそこに「強い意志」があるかどうかです。

私は体力も柔軟性も自信ありませんが、強い意志だけは常に持ち続けています。

それは、常に変化した自分に出会いたいからです。