套路がなかなか覚えられないという人はちょっとした工夫でサクサク覚えられるようになります。
因みに私は24式太極拳を3日で覚えました。
套路は太極拳の総合鍛錬法なので順番や動作は早く覚えてしまいましょう。
その後、姿勢、呼吸、脱力を心がけながら心と体と技をじっくり錬磨していきます。
さて、套路の覚え方です。
①ボイスレコーダーを使って套路名称をゆっくり音読で録音する。(十分間隔をあけて)
②繰り返し聴く。
③レコーダーを再生しながらそれに合わせ覚えたところまでの動作を繰り返し練習する。
これだけです。
この方法なら暗記が苦手な人も、自分で読み上げた套路名称を繰り返し聴くだけで覚えられます。
掃除しながら、料理しながら、洗濯しながら、お風呂に入りながら・・
因みに他人の声より自分の声の方がいいです。
他人の言うことは聞けなくとも自分の言うことは聞けますよね?(笑)
今や誰もが持っているスマホのボイス機能を活用しましょう。
套路名称が頭に入ったら、それに合わせて動いてみましょう。
こうすることで、動作と名称を同時に覚えることが出来ます。
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因みに当会では套路名称はすべて日本語読みしていますし、日本語読みを推奨します。
理由は、カタカナ中国語で覚えても中国人には通じないし、自分でも意味が解らず、合理性に欠けるからです。
太極拳の套路名称は比喩が使われていることが多いので、日本語で読めばパッとイメージしやすくなります。
私は24式太極拳を中国人の先生に習いましたが、テキストに書かれているカタカナ中国語と、先生の発音とは全く聞こえが違いました。
(ある生徒さんがカタカナ中国語を使っていましたが、その時、先生は怪訝そうな顔をされていました;)
例えば、「ドンジャオ」は「トゥンチャオ」と発音しますが、そもそもイントネーションが違います。
ドンジャオ(→→)と発音しても通じません。
トゥンチャオ(⤴⤵)と発音します。
日本語のように棒読みでも通じるのではなく、中国語や英語はイントネーションで聴きとっているからです。
ドンジャオでは太極拳を知らない日本人にも中国人にも通じません。
蹬脚(とうきゃく)と読めば「あー、脚を上げる動作だな」とすぐに解ります。
今や太極拳は世界中に普及していますが、英語圏では英語名で読んでいます。
例えば、単鞭はSingle whip
これを「シングルホイップ」などと読んでしまうと笑われてしまいます。
「センゴゥウェッ」という感じで発音します。
とまあ余談が長くなりましたが、
とにかく套路はこの方法でサクッと覚えてしまいましょう。
そこから細かな動作を覚え、丹田がグルグルと動き出し、内から外へ膨張感を感じるようになるまで徹底的に練り上げます。
覚えるまでは頭のトレーニング。
覚えてからは心と体のトレーニングになります。
是非やってみてください。