「女性は潜在的に勁力を持っている」
そんな話を先日のカルチャーで話していました。
なぜ女性は勁力を持っているのか?
それは男性に比べどうしても筋力が劣るからです。
男女平等が謳われ始めてから女性社員のお茶くみ、コピー取りという位置づけは崩壊しました。
現代の女性は男性と変わらないほどの仕事をこなしますし、それ以上であることも多々あります。
家事にしても夫婦で分担するようになり、逆を言えば家で力仕事をすることもたくさんあります。
私は以前美容の仕事をしていましたが、当然クライアントは全員女性です。
それ故に、数多くの女性を見る(観察する)機会に恵まれました。
その時に感じたことは、女性は男性より努力家であり、男性よりチカラを持っているということです。
働く女性は、仕事と家事を両立させながら、肌や髪のお手入れから、メイク、ダイエット、服選び、もう本当に大忙しです。
だから旦那が家でゴロゴロしているとイラっとしてしまうのでしょうね(笑)
私が成人してからのことですが、私が必死で開けようとしても開けられないジャムのキャップを、母親はいとも簡単に開けてしまいました。
この時に確信しました。
女性は潜在的に男性以上の力を持っていると。
またIT関係の仕事をしている時の話ですが、秘書代わりに書記をしてもらっていた女性がいたのですが、私の早口トークと同じスピードでキーボードを打つのには本当に驚かされました。その場で議事録完成です。
当時のIT仲間の中でもそのスピードは断トツでしたが、私の猛烈な速さのスピーチをすべて文章に変換していました。
(因みに今の私は太極拳に合わせゆっくりトークです:笑)
とにかく、そのしぐさを見ていると、無駄な力を使っていないのです。
男は腕の力をめいいっぱい使おうとしますが、女性の場合は肩にも力が入っていないし、肘もだらりとしています。
一体どこの筋肉を使っているのか?
男は腕の力をめいいっぱい使おうとしますが、女性の場合は肩にも力が入っていないし、肘もだらりとしています。
一体どこの筋肉を使っているのか?
不思議でした。
今思えば体全身の力を使っていたのだと思います。
ジャムのキャップで言えば、その瞬間だけ全身のエネルギーをキャップを開けることに総動員したのでしょう。
これは明らかに勁力です。
というより勁力的な力の使い方です。
つい先日もこんなことがありました。
道場の鏡を磨くのを女性会員のY子さんと一緒に始めたのですが、私がようやく1枚の鏡を磨き終えた時、Y子さんは5枚の鏡を磨き終えていました。
これにはぶったまげました(笑)
まあ、完璧ではなかったにしても、力仕事である鏡磨きを私よりずっと華奢なY子さんが私の5倍のスピードで仕事をこなしたことになります。
ところが何故でしょう?
こと太極拳になるとその力を出せないのです。
出せないのではなく「出し方が解らないだけ」なのだと思います。
なぜなら前述した通り、女性のほうが勁力があるからです。
出せないのではなく「出し方が解らないだけ」なのだと思います。
なぜなら前述した通り、女性のほうが勁力があるからです。
力で動こうとしない。
肩肘をゆるめる。
必要な部分にエネルギーを集める。
体全身の力を使う。
こういう力を使う時、太極拳らしい姿勢や動きになっているはずです。
当会に来られる会員さんは、きっとそういう力を身につけたいと思って訪れられるのだと思います。
勁力は全身力であり気力なり。
力を入れようとしなければ勁力を出すことが出来るようになります。