2016年5月1日日曜日

立禅のすすめ

当会では毎回立禅を行う。

最近プログラムを変えて、歩法練習と基本功を取り入れたので立禅の時間が減ってしまったが、
一般の部で行っている稽古はダイジェスト版だと思ってもらいたい。
休憩時間を省き105分間で重要なことをしようと思うとどうしてもそうなってしまう。

特に初心者の方は、一般の部で最初の30分に行うことを家でも実践して欲しい。
太極拳の基本がここに集約されている。

立つことは動くことよりも大事。

例えば太極拳の動画を再生しながら一時停止してみる。
その状態こそ立っている状態。
跳躍動作を省き、必ず片足か両足で立っている。

動くことは立つことの連続動作なのだ。

真っ直ぐ立つことで重心が真下に落ちる。
真っ直ぐ立つことで体幹深層筋が緩み気の巡りが良くなる。
真っ直ぐ立つことで天と繋がることができる。
真っ直ぐ立つことでどの方向からも崩されにくくなる。
真っ直ぐ立つことで軸がしっかりし回転動作が安定する。

まだまだあるが、ひとまずこの辺に。

因みに立禅を行う前に背骨がまっすぐになっているか壁に背中をつけて確認してみる。
もし腰や背中に隙間ができたら、隙間ができないよう調整する。
その状態を感覚で体で教え込む。

因みに立禅は長時間しようと思わない方がいい。
まずは3分以内と決めて始めてみる。
あとは時計を見ないで行う。

立禅で十分体をリラックス出来るようになれば、いつまでもしていたくなるはず。

そもそも「やらねば」というメンタルそのものがリラックス状態ではない。

師匠の言葉を借りるなら心と体は一体。
心が硬くなれば体も硬くなる。
だから自分にとってのご褒美だと思って立禅に取り組むのがよい。

その効果が絶大であることが後にわかるだろう。

無論私もまだまだ始まったばかり。
これからだ。