2013年6月30日日曜日

ハイテンション・ハイリラックス

気功をやっている時に一番思うこと。
日頃のテンションを出せないこと。(笑)

私はどちらかというと笑い上戸。
人に比べリアクションも大きく喜怒哀楽が激しい。

そんなテンションを気功を行う時はぐっと沈めなければならない。
ヘラヘラしながら気功をしても気が集まらないからだ。(笑)

因みに私がビジネスをしていて一番コンディションがよかった時の状態がハイテンションハイリラックス状態。
気持ちはまるで仏様のようなのに、テンションは高い。
逆にこういう人と一緒にいると、気分が高揚し、パワーをもらえるし、わくわくしてくる。

私はこの10年太極拳をやりながら、どうにか自分の持ち味を生かせないかと考えてきた。
そして、どうやらそのやり方が最近見えてきた気がする。(10年かかった:笑)

それはテンションをググッと腹に仕舞い込んでしまうこと。
すると、その躍動感みたいなものがやたら強力なエネルギーとなって、指先に至るまでそのパワーが行き渡る。
押し入れの中になんでもかんでも仕舞い込むと、引き戸をあけた時にパンツとかフトンとかいろんなものが爆発的に飛び出してくるが、ああいう感じ。(例えが悪い!)
この状態で太極拳をすると、イキイキとした動きになり、まるでダンスのようになる。(笑)

でもまあ、それもいいのではなかろうか。
太極拳には自分自身が気持ち良くなる楽しさ、人に見せる楽しさ、護身としても使える楽しさがあるのだから。

因みに太極拳十要に動中求静(どうちゅうきゅうせい)という言葉がある。
動いていてもリラックスすることが大事だということだ。
言い換えればハイテンション・ハイリラックスということになりそうな気がするが・・

2013年6月28日金曜日

個別指導について

昨夜のサークルは女性4人、私を入れて5人での練習だった。
女性はもちろん大歓迎だが、男性が一人もいないのはやはり寂しいものです。

それはともかく、当サークルでは、最初にホワイトボードを使って気功と太極拳の基礎学講座を10分ほど行っている。(不定期だが)
理由としては、気功をしている最中にベラベラ喋ってしまうと気が散ってしまい、瞑想状態に入りにくくなるからだ。
まあ、それでも正しい姿勢が出来るまではどうしても修正したり説明したりする必要があるが。

次に、実践コーナーということで、準備運動から始まり、抜筋骨、気功、太極基本功、操手、套路という流れで練習を行っている。

まず、こわばった筋肉をほぐし、無駄な力を省き、邪気を払い、そして気功によって気を集め、そして練る。
これによって、徐々に気功の体が作られ、体つきはどんどんスリムになるのに打たれ強い体へと変わっていく。

以前にもお話したが、気功をやりこんでいる人に思いっきり掌打しても、まるでゴムまりのようにはね返されてしまう。
何発もの回し蹴りを思いっきり喰らわせたこともあるが、表情ひとつ変えず平然とされていたこともあった。
こんな素敵な「気のシールド」を身に付けないなんてもったいない!ということだ。(笑)

話がどんどん逸れそうなので、無理やり本題にもっていきます。(笑)

サークルでは太極拳のレッスンは個別指導している。
毎週通えない人のために、自由参加制をとっているが、そういう人でも遅れをとる心配なく自分のペースで学んで欲しいからだ。

しかし他の会員さんを個別指導をしている間は、逆に自習することになる。
実はこの自習がとても大事だ。

みていると、ぼーっと突っ立っている方もおられるようだが(笑)
解るところまでで良いので、それを飽きるほど繰り返して欲しい。
この「繰り返す」という行為は実に深いからだ。(説明すると長くなるので今回は割愛します:笑)

それに、今教えてもらったばかりなのに、何故か自分一人ではやることができない「もどかしさ」を感じるが、それも大事。
その「もどかしさ」こそが覚えるためのステップだからだ。(この理由も割愛します:笑)

とにかく、個別指導=自習なのです。
折角、練習するスペースがあるのだから、時間を有効に使って欲しいなと思うところです。

2013年6月27日木曜日

なめられるのが快感


あるサイトでこんな一節をみつけた。

「朝の公園とかで見かける太極拳のスローな動きから、こんな弱そうな拳法で大丈夫か? 」

私はこれを読んでニンマリしてしまった。(笑)

まったくもってその通りで、太極拳はみるからに弱そうな拳法だ。
しかし、実際に技を掛けられると、その言葉は二度と出てこなくなるのも太極拳だ。

剛拳といわれる拳法ならば、「さあ、掛かってこい!」というような気迫でまず構えてくるだろうが、
太極拳の師は、そのような表情は一切しない。
ニコニコしながら近づいてきて、こちらが少しでも手を出そうものならあっという間に空を舞うことになる。

相手に対し、悔しいとか「コノヤロー!」とか一切思わない。
ただただ呆気にとられるという感じだ。

太極拳のいいところは、弱そうにみえるところだ。
私は「柔よく剛を制す」という言葉が好きだが、太極拳は「綿の中に針を隠す」とも例えられる。
なめてかかると大やけどするってことだ。

一般的に強そうに見える拳法は、動きが豪快で力強い。
腕力で戦うわけだ。
が、腕力はそう長くはもたない。
スタミナ勝負になるから、なるべく早く相手をやっつけないといけないだろう。

一方、太極拳は普段、早い動きの練習をしない。
それは精巧な攻防法を正確に身に付けるためだけじゃない。

気を練ることによって地球を味方につけてしまおうというのが太極拳だ。
私の修行はまだまだ始まったばかりだが、最終的には地球の一部になれるよう日々鍛錬を積んでいる。

そうなれば、もう怖いものなしだろう。
そもそも人間は死ねば嫌でも土に還り地球の一部となる。
それを生きている間にやってしまおうというのだから、死ぬことさえも怖くなくなるのではないだろうか。

なんか話が危ない方向に進みそうなのでこの辺でやめておきます。(笑)

2013年6月25日火曜日

寝ている時のように沈む

太極拳で大事なことは「沈む」ことに尽きると思う。

気を下丹田(下腹)に沈めることを気沈丹田(きちんたんでん)というが、
どうせなら、もっともっと沈めた方が良いということが最近わかってきた。

今日の個人練習でも、套路を練りながら、「沈め・・沈め・・」と呪文を唱えるようにやってみた。
すると、ある気づきが。

体重移動や、片足立の時、コンディションによってはまだまだぐらつくことがある。
が、
足を高く上げようとするのとは反対に沈もうとする。
すると、安定感がぜんぜん違う。

高く上がろうとする時ほど沈むわけだ。

因みに息をゆっくり吐くと沈みやすいのだが、踵脚などで足を上げる時も息を吐きながら上げた方が確実に安定する。
呼吸はやっぱり大事だ。

ところで、「沈む」ことに関して、ふとこう思った。
人間、眠りに入る時、自然と沈んでいく。
まるでベッドの中に体が埋もれていくかのように。
言い換えれば、脳波がアルファ波からシータ波に移行する時、人間は沈むわけだ。

そういえば、ホームランバッターの落合選手もホームランを打つ瞬間はアルファ波からシータ波になるのだそう。
要するに、うたた寝状態でホームランを打ってることになる。

太極拳でもシータ波で大きなパワーを発揮出来るのだとしたら、
まず、うたた寝状態をつくる。(かといって寝てしまってはいけないが;)

それが、いわゆる沈むことであり、結果、安定感とパワーが得られると言いうことになりそうだ。

ひとまず、
この理屈が合ってるかどうか、明日から意識しながら練習してみよう。

イップ・マンに興奮

ほぼ同時期に、武術仲間2人からすすめられたのが「イップマン」
日中戦争が舞台になっているカンフー映画なのだが、早速DVDを借りて観てみた。

いやはや、これは観て大正解!
迷わず、お気に入りカンフー映画トップ10に入れたいと思った。

そもそも、何故イップマンの話題になったかというと、先ごろまで武術界で大きな話題となった「グランドマスター」が、私的にはほとんど楽しめなかったからだ。
というより、途中で何度も寝てしまった。。

私が映画を観て寝るパターンはいつも決まっている。

  • ストーリーが難しすぎる場合、或いはストーリーが解りづらい場合。
  • 歴史の話が濃厚な場合。(歴史が苦手)
  • 雰囲気や映像そのものが暗い場合。
  • クールすぎるタッチで描かれているもの。
  • わざとらしすぎるほどのワイヤーアクションや、早回し、近接撮影、コマ送り等。

グランドマスターはこのすべてに当てはまってしまった。
お蔭で良く眠れた。。

期待していたアクションは、「それはないでしょ!」と言いたくなる場面が多かった。
暗闇で雨ザーザー、しかもやたら寄りで撮るからどんな技を使っているか解らない。
突っ込んだ言い方をすれば、大したことないことをしていても、寄りで撮ると派手に見えてしまう。
その上、早回しとコマ送りの連発。

一番いいシーンも、やはり夜で雪が降る中。
やはり寄りで撮るから技が見えない。
「カメラさんもっと離れて離れて」って心の中で何度叫んだことか。

いわゆる、映像としてはクールでカッコいいのだ。
しかし、私は技が観たい。

とまあ、そんな不満をぼやいていたら、仲間がイップマンをすすめてくれた。

まず主人公であるイップマンのキャラがいい。
ハチャメチャに強い。
しかもとても紳士的で、しかも家族、弟子、仲間に対しての愛というか優しさが半端じゃない。
これぞ男の中の男。
戦う時も決して派手な動きをせずに、相手の連打を息も切らさず落ち着いた表情でかわしまくり突きまくる。
とにかく最後の最後まで息も表情も乱れない。

最後まで飽きないストーリー、興奮あり、キャスティングよし、感動あり、泣きあり、爽快感あり、笑いあり、バイオレンスあり、最高のクライマックス、映画としての完成度もかなり高い。

因みにイップマンは「序章」「葉問」の2本セットで見るべきだ。
「誕生」はあまりおすすめできない。
演技もストーリーもちゃっちくてわざとらしい。
そもそも、「序章」「葉問」で出演していたキャストが別役で出ているという。。
これはしらけてしまう。

いずれも、イップマンに影響されまくりで詠春拳(えいしゅんけん)の真似事をしていたら、腕がすっかり筋肉痛になってしまった。。

こんなに興奮したのは燃えよドラゴン以来かな?(笑)

イップ・マン「序章」
http://www.youtube.com/watch?v=hnGDlAUvKl8

イップ・マン「葉問」
http://www.youtube.com/watch?v=sgUveDPxUZE

2013年6月23日日曜日

ほとんど休憩しない理由は?

当サークルでは2時間中1回しか休憩しない。
しかも、ほんの3~5分程度。

なぜなら、疲れることをしないから。
いや、むしろやればやるほど元気の出ることばかり。

パワーを使っているのではなく、パワーを呼び込んでいるからだ。

長拳系のトレーニングや型を行うと、すぐに息が荒くなり短時間で極端に体力を消耗する。
しかし、伝統太極拳の基本功ではストレスや疲れの元になっている邪気を払い、
そして、元気の元である外気を体内に取り込む。

伝統太極拳の型は深呼吸するように動くから、息が乱れることは一切ない。
套路を通すと20~25分になるが、最後まで息が乱れることはない。
しかも、体力も消耗しない。
むしろ動きながらパワーのある外気を体内に呼び込むから、やればやるほど元気が出る。

太極拳では無駄な動きを一切しない。
飛び蹴りやハイキック。
激しい動きを一発でもやるとそれだけで息が乱れる。
息が乱れるということは、即ち体内が酸欠状態になっているということだ。
そんな状態で長時間戦えるわけがない。

太極拳で蹴るのは基本的に膝、高くても急所(股間)までだ。
無駄な動きはしない。疲れることをしない。
というより、膝を折ってしまえば相手はそれだけで身動きできなくなってしまう。

手の使い方も攻防一体型だから、受けてから打つのではなく受けるのと打つのが同時進行だ。
これによって単純計算、疲労度は半分で済む。

だから気功と太極拳をしていること自体が最高の休憩なのだ。

2013年6月22日土曜日

太極拳で饅頭をつくる(笑)

前回も話題にしましたが、少林サッカーネタです。

前回の記事はこちら
http://mizunoyoni.blogspot.jp/2013/05/blog-post_6.html

私の好きなシーン。
太極少女が太極拳の技で饅頭の粉を練るシーン。(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=5K_g2-vJdqo&feature=player_embedded

まず、纏絲勁(てんしけい)いわゆる、らせんの動きで粉を混ぜ、
なぜかその先、単鞭(たんべん)のポーズ。(何の意味があるんだろう?笑)

そして、踵脚に入る前の技らしきものも入っており、
さらに纏絲勁を使って、粉のボールを空高く上げ、粉の塊を分離させる。
その後、起勢(きせい)を使って、ボール状の粉の塊が平らに。(なぜだ!笑)

お次はアパートの住人が最上階からお金の入った鍋を投げてくるが、それを化勁(かけい)で力を吸収し、鍋を受け取る。
いわゆる攬雀尾(らんじゃくび)の捋(り)になるのかな。

とまあ、太極拳は日常生活でも使えますよということですね。(笑)

私はといえば、
洗い物をするときは片足立ちで纏絲勁を使って皿を洗い、
ドアを押す時は楼膝拗歩(ろうしつようほ)で開ける。
お風呂の湯をかき混ぜる時は白鶴亮翅(はっかくりょうし)といった具合で
生活の中に太極拳が溶け込んでいる。

外でやると不審者扱いで通報されることもあるのでご注意を。
いかに太極拳の技をさりげなく使うかがセンスの見せどころだと思う。(笑)

2013年6月21日金曜日

1日のアクセス数が・・

最近、120を超える程になってます。
つい先日まで70~80アクセスぐらいだったのですが。。

ちょっと怖くなってきました。
ヘタなこと書いてないかなと。(苦笑)

ブログを始めた時は、こんな記事、読む人いないだろうな。
まあ、あっても1日10人いるかどうかぐらいだろう。
なんて思ってましたが、とんでもない。

改めてお伝えしておきますが、
太極拳歴10年そこそこの私が日々の練習で感じたこと、思いついたことを、ありのままに書いているだけですので。。(汗)

まあ、あとは今まで教えてくださった師の教えや、書籍等から学んだことなども書いてますが・・

ただ、私の場合は決して頭のいい人間ではなく、感覚人間ですので、
得たことを頭の中で考えたり整理したり発展させたり、いわゆるそういうのが苦手です。
早い話が頭を使うことが苦手なんです。

だから五感を常にフル稼働させて、感じたことを信じるようにしているし
直感に導かれるまま行動しているところがあります。

以前は、ネットで太極拳などの動画もよく観ていましたが、最近はあえて観ないようにしています。
理由は多分・・自分の中の“形のようなもの”が作られ始めてきたからだと思います。

自分の中から生まれてきたものを、感じ、その力の使い方を自分なりに解釈し、そして体をつかって表現してみようという感じです。
ちょっとうまく表現できませんが。。

私は20歳の時に初めてエレキベースを持ち、それから31歳までロックバンドでライブ活動をずっと行ってましたが、
恥ずかしながらコピーした期間がかなり短いんです。
ベースを持って半年目にはオリジナル曲を作って1年以内にはライブをやってましたから。

早い話がコピーが苦手なんです。(汗)

が、太極拳に関しては先生の動きを頭のてっぺんからつま先まで瞬きもせず見ています。
もちろんこれからもそうするでしょう。
教えてもらうというより、見て盗むという感じでしょうか。

これは人に教えるための基本動作を覚えなくてはいけないと思うからです。
だから先生がいつもと違う動きをするとすぐに解ります。(笑)

とにかく、「見る」「感じる」「動いてみる」ということでしょうか。

話がまとまりませんでした。
すみません。(笑)

無意識にご用心

昨夜のサークルは土砂降りだったので、人数少な目かな?と思いきやNさんと2人きりの練習になった。
大勢で賑やかなのもいいが、2人でじっくり練習に取り組むのもまた楽しい。

Nさんはサークル開始初日から毎週来られている熱心な会員さんだが、雨の中でも来られるのであればこれは本物といえよう。
俄然、私も教えることに熱が入る。

ということで今日はじっくりとNさんのフォームや動きをチェックすることが出来たし、繰り返し練習した成果もあり、飛躍的に姿勢が良くなった。

そんな中、関節技の用法を教えようとしたらNさんの肘関節から「コキッ」という音が。。
ご本人ほとんど痛がらず笑っていたので、音だけだったようだが、用法を教えるつもりが関節折ってしまったらえらいことだ。(笑)
勁力が備わってくると、脱力状態でのパワーが増すので、逆に意識してブレーキをかけないといけない。

それでなくとも私の場合、手が当たるとよく痛いと言われる。
当てようと思って当てに行ってるのではなく、たまたま当たってしまったというやつですね。
真剣に寸止めの練習もしなくては。(笑)

といいつつ、大阪の教室で先生が用法を説明する時、同じように打ってきたり、ひねられたり、弾かれたりするのだが、寸止めではなくたまにちょこっと当たることがある。
私は幸い経験していないが、先輩方とやりあっている時はよくある。
用法説明が始まる前から先輩は嫌そうな顔をしているし、実際少しでも触れるとすごく痛そうにされている。(笑)

いずれも脱力していると手の動きが読めないし、しかもスピードとパワーも増す。
気が付けば、鎖に繋がれた鉄球が目の前まですっ飛んできていたという感じだ。
動きが読めないから寸止めでも恐いし、多分、実戦でもこの時点で相手は戦闘意欲を失ってしまうことになると思う。

とにかく脱力、無意識の時ほど用心しなければだ。

P.S. 
「脱力」という言葉はもしかしたら適切でないかもしれない。
筋力だけでなく勁力も力なのだから。
やはり放鬆(ほうしょう)と言うべきかな。

P.S.2
本文中に不適切な部分があったので一部書き直しました。

2013年6月20日木曜日

競技太極拳で強さと健康を

最近、大会ネタばかりになってしまうが、
前にもお話したように、私の最終目標は美しい演武や試合で高得点をもらうための太極拳ではない。

もちろんそれも狙っていなくはない。
元々ライブミュージシャンだし、この歳になってもまだまだ目立ちたい。(笑)
なにより芸術的な演武に関心があるから。

数か月前、親戚の子がバレエのレッスン中、着地に失敗し靭帯を切ってしまうという大怪我をした。
全治一年とのこと。(左膝前十字靱帯断裂)
別にバレエに限ったことではない。
太極拳でも競技選手にとって常に故障はつきものだ。

要するに形だけの演武を追い求めるとどうしても無理が生じ怪我の原因になってしまう。
太極拳=健康体操 というイメージからはかけ離れたことだ。
だから、競技を行う選手は、十分な筋トレと十分なストレッチを行い柔軟性を養っている。

が、私は筋トレはほとんどしない。(片足上げを各1分ずつするだけ)
競技チャンピオンの体つきをみていると女性であっても陸上選手並みに脚がムキムキだ。
一方、私の場合、太極拳をすればするほどスラッと脚が細くなっていく。
女性に羨ましがられるほどだ。(笑)

なら、私の脚は筋力がないのだろうか?
そこで一度立ち上がりテストをしてみたことがある。
要するに椅子に座った状態で片足で立てるかというテスト。

立ち上がりテストについての記事
http://trainer1985.kir.jp/rensai/conditioning_05.html

普通はせいぜい40㎝ぐらいの高さから立ち上がれるかどうかという感じらしい。
ところが、私は尻を地べたにつけた状態でフラつかずスーッと立ちあがることが出来る。
もちろん手の反動を使わないよう両手をクロスし手を肩に置くという姿勢だ。
これはWBI指数的にはトップアスリートレベルなのだという。

普段はデスクワーク、そして筋トレもしていない、私がトップアスリートレベル?!

これはなにより気功と站椿功(たんとうこう)の成果だと思う。
私の場合、試合向けのストレッチは5分程度に留め、その代り、站椿功をたっぷり行っている。
腰を膝の位置まで低くした姿勢の立禅、形意拳の基本姿勢である三体式(さんたいしき)、そして気功立禅。
とにかく、ひたすら立って立って立ちまくりだ。

これをやると軸がしっかりしてきて、気が下へ下へと沈み、やたら体が安定する。
だから激しい体重移動でもふらつくことなくスムーズに足運びができるようになる。
(もちろんまだまだ完全ではないが・・)

要するに、私は試合で高得点をとりたいということを自分にとってのモチベーションにして、
その勢いで站椿功をやっている。

姿勢を正し、呼吸を整え、精神を落ち着かせる。
これによって、競技太極拳をしようとしているのに、同時に強さと健康が手に入ってしまういうおいしさ。(笑)

実はこれには私的な理由がある。
站椿功は地味な鍛錬法だから、どうしても後回しにしてしまう。
できればめんどくさいし、やりたくない!(笑)

が、それをやることで試合で高得点がとれるなら?
よし!毎日やってやろうじゃないか!
と、勢いに任せてやるというわけです。

結局、やる気がでないならやる気が出る方法を探せばいいのだと思います。

競技選手なのに、体はいつもピンピンしていて、推手や組手でもめっちゃ強いとなったら、
ちょっとカッコイイかなと。(笑)

2013年6月19日水曜日

教える側にとって嬉しいこと

今日のサークルの午前の部は、Tさんと二人きりの練習だった。
サークル始まって以来、初のマンツーマンだ。

Tさんはサークル開始初日から毎週休まず来られ、とても熱心な会員さんなのだが、
最近2週連続、都合によりお休みされた。

驚いたのは、3週間前の練習日に、まだ教えていない套路を覚えてこられたことだ。
一瞬唖然となったが、聞けば動画サイトで予習してきたとのこと。
なるほど、今の時代ネットを開けばいくらでも情報があるわけだから、予習も出来てしまうわけだ。

その意欲は大変素晴らしいと思った。
が、実際に動きをみると残念ながら拍手を贈るには十分ではない出来だった。。

私は心の中で思った。
できれば予習より教えたところを復習してきて欲しかったと。(笑)

その後、そのことをそれとなくTさんに伝えたら、今日のTさんの動きは3週間のブランクがあるとは思えないほど、素晴らしかった。
その出来栄えを見て復習してこられたことはすぐに解った。

サークルを始めて、まず最初に嬉しかったのは、
初日で気の存在を実感してもらえたこと。
次に、自由参加制なのに続けて練習に来られること。
次に今まで体験に来られた6人中5人の方が入会されたこと。

そして、今日の出来事。
家できっちりと復習されてきたこと。

こうなると、とても教えがいがあるし、こちらも今後は更に熱意をもって教えようという気にさせられる。

私も生徒として先生に教わったことは、次の練習日まで忘れないよう家で復習をする。
そうしないと先生に失礼だと思うし、何より折角習いに行ったのにもったいないと思ってしまう。

もちろん、私としては週に1回体を動かすだけの目的で来られるのも歓迎だし、
意欲的に学ぼうとされるのも歓迎です。
太極拳を好きなように楽しんでもらうのが、このサークルの目的ですから。

ただ、少しでも復習してきてもらえると嬉しいということです。

2013年6月18日火曜日

先生方からのアドバイスのまとめ

最近、5時間、6時間の練習があたりまえになっている。
それでも、まだまだ物足りなさを感じるほどだ。
仕事さえなければ一日中やっていたいぐらい。

ところで、大会に向けての先生方から頂いたアドバイスをまとめてみようと思う。

  • 弓歩での膝の突出注意
  • 弓歩で後ろ足をしっかり伸ばす
  • 架式をもっと低く
  • 丹田を落とす
  • 股関節をゆるめる
  • 上体の重さで滑らかに体重移動する
  • 定式をしっかり決める

だいたい、こんなところ。

私の場合、誰からも姿勢は良いと褒められる。
これは明らかに立禅気功の成果だと思う。
それをやる前までの私は逆に姿勢ばかりを注意された。

あと、県大会の後に「演武が雑」という意見をもらったので、ゆっくり丁寧にするようになったら、今度はふわふわと流れるような感じになってしまったようだ。

県大会では思い切って攻めの演武をしたが、全日本ではあくまでも丁寧に守りの演武をしようと決めていたが、どうやら守り過ぎてしまったようだ。。

攻守混合スタイルがいいのだろうな。
何事もバランスですね。(笑)

2013年6月12日水曜日

剣穂や刀彩は何のため?

太極拳を始めた頃、刀や剣がカッコイイと思った。
が、剣についてるボンボリのような房、
それに、刀についてる布っきれ。

正直、うっとおしいと思った。(笑)

飾りにしか見えないし、そもそも戦うのに何故飾りが必要なのだと。
日本刀にボンボリとか布っきれがついてたら、絶対おかしいし。

因みに剣の房、すなわち剣穂(けんすい)と言うが、伝統剣の剣穂はやたら長い。
私の持ってる伝統剣の剣穂は55センチぐらいある。
慣れないとこれが、腕に絡み付いたり、逆に剣穂の重さで剣が揺さぶられてしまったり、とにかくうっとおしい。

が、伝統楊式剣の技のひとつとして、剣穂を相手の顔面に向かって打ち付けるというのがある。
要するに、目くらましをして、その隙に相手を切ってしまおうということなのだろう。
まあ、それにしても邪魔だ。

でも、これをうまく操れるようになると、凄くカッコイイ。
普通は剣だけに集中していればいいが、剣の動きに対して剣穂がどう揺れるか把握し、両方操れるようになる訓練が必要だ。

一方、刀にくっついている布っきれ、即ち、刀彩(とうさい)。
これまたうっとおしい。(笑)
気持ち良く刀を振り回しているとやはり手首に絡み付いてくる。
試合でこれをやると減点を喰らってしまう。

だから、刀の動きに対し刀彩がどう動くか、やはり把握していないといけない。
調子に乗って、派手な動きをするともれなく手首に絡み付いてくるから厄介だ。

刀彩に関しては、刀を勢いよく振るとバサッという気持ちのいい音がする。
どうやらこれで相手を威嚇するらしい。

が、
私は絶対そう思わない。
布っ切れがバサッと音を立てても、幼稚園児でさえ驚かないだろう。

そうではなく、多分、油断・攪乱させるためのものだと思う。
刀を勢いよく振り回すとバサバサバサッという音がする。(旗がなびくような音)
その音に気をとられていると・・
次の瞬間、刀でバッサリ切られるという具合だ。

綿の中に針が入っていたら怖いが、そういう感じなんだと思う。

色鮮やかな刀彩に目を奪われていると切られてしまうからご用心。

柔と剛。
これも中国の陰陽思想を取り入れた発想なのだろうか。

2013年6月11日火曜日

蛇と虎、現る

先月末頃から、大会向けの練習を毎日平均5時間ぐらいしているが、
確実に何かが変わってきた。

それは目に見える部分と目に見えない部分。

抜筋骨~立禅~太極基本功~三体式~套路

これを延々と繰り返す。
とにかく繰り返す。

すると、辛かった立禅が心地よくなり、
しんどかった三体式もどんどん快感になり、
手からは、ほのかにモワモワしてものが出はじめる。

この状態で套路を行うと、まるで気の海で泳いでいるような感覚。
とにかく気持ち良くてたまらない。

そして、今日、刀なしで套路をしていたら、自分の中から蛇と虎が出はじめた。
自分が動いているというより、動かされているような感覚。

かと、思えば今度は鶴も現れた。

何かの本で読んだことがあるが、「これがもしかして・・」と思った。

本番では自分が演武するのではなく、コイツらに演武させればいいのではなかろうか。
そう思った。
しかし本番でコイツらが出て来てくれるかが問題だ。(汗)

蛇よ出て来い。
虎よ出て来い。

予備勢の時に念じてみよう。(笑)

***

しかし、よくもまあ、毎日これだけ書くことがあるなと自分でも感心してしまう。(笑)
実はまだまだ書きたいことが山ほどあり、
下書きも溜まる一方。

気功や套路をしている時に、ポンポンいろんなことが浮かび、いろんな発見があるのだ。
套路を途中でやめ、メモをとることも。

困ったもんだ。
どなたか助けてください。。

2013年6月10日月曜日

気は生き物。しかも言うことをきく

私のサークルでは最初の30~45分ぐらいを気功の時間にあてている。
柔軟体操はせいぜい5分程度。
ぐいぐい引っ張るようなストレッチや我慢大会のような筋トレはあえて行っていない。

なぜ、気功に時間をかけるか?
理由としては気功には多大なメリットがあるからだ。

いくつかあげてみると・・

  • 自然と姿勢が良くなる
  • 無駄な力を使わなくなる
  • 気血の巡りが良くなる
  • 自然とやわらかい演武が出来るようになる。
  • 体軸がしっかりする
  • 肩こりや腰痛から解放される
  • リラックス効果が得られる
  • 気の存在を感じることで至福感を味わえる
  • 体を動かすというより体が導かれるようになる
  • 自然と丹田からの動きになる

まだまだあげだしたらキリがないが、
何も必死になって姿勢を整えようとか、腰から動こうとか、柔らかく動こうとしなくてよいのだ。
気を味方につければ、すべて気がそれらをやってくれるのだ。

立禅をたっぷり行った後、太極基本功で気を練っていくのだが、
その時に、気が生き物であり、しかも自分の思うように動いてくれるということがわかる。

つまり、指令を送っているのは自分なのだが、気が自分が動こうとしている方向へ導いてくれるのだ。
筋肉で動かそうとする動きとは明らかに違う。
恐らくこのことを「内外相合(ないがいそうごう)」と言うのだと思う。

それはまるで自分にしか見えない妖精が自分の動きたいようにそれを手伝ってくれるような感覚。
この時、なんともいえない至福感を感じる。

信じる信じないはお任せします。

私はこの原理を証明したくて、今年初めて試合に出場した。
いわゆる一般的な選手が行う試合向けのトレーニング(ストレッチ&筋トレ)はほとんどやっていない。
私は傍らでひたすら気を練っていた。

それでも初出場にして3位を頂くことが出来た。

私はこれからも証明して行きたいと思っている。
過酷なトレーニングをしなくとも、気によって本物の太極拳に出会え、しかも美しい演武が出来るようになると。

ちょっと偉そうな口調で語ってしまいましたが、
それだけ私にとって気の存在は大変大きいということです。

2013年6月9日日曜日

暗頸の威力

暗頸(あんけい)、又の名を浸透頸(しんとうけい)とも言うが、
この威力は一度でもやられてみたいと決して解らないと思う。

私自身も気の力で相手を倒すなんて、うさんくさいと思ってた。
実際に打たれるまでは。
あれは目に見えない毒針を打たれたような感じとでも言おうか。

先生がニコニコ顔で、私の腹に拳を押し付けてきた。
打ち込んだのではなく、ただ押し付けただけだ。

その瞬間、腹に強烈な痛みが走った。
そして、その痛みは翌日まで続くことになる。

腹痛が一晩中続いたらどうだろう?
堪らないですよ。(笑)

これが暗頸の威力。
触れただけで、相手をノックダウンさせてしまう恐ろしい技だ。

これを身に付けてしまえば技はなにもいらない。
なにしろ相手に触れればいいだけなのだから。

先生は手加減してくれたが、その会の道長の暗頸の威力はもっと凄い。
同じように腹に拳を触れさせただけで、いきなり相手が立ち崩れてしまい失神。
その後、担架で運ばれて行った。

もちろん、失神しただけで、命に別状はない。
が、その威力を「大」にすると、内臓を破裂させ即死させてしまう程の威力になるという。

飛ばない飛び道具を持っているのと同じだ。
私はその頸力をつけるために、毎日、その会で教わった気功を30~40分行っている。

しかし、その威力はどれほどのものか解らない。
試すことが出来ないからだ。

これを身に付ける先生方は一体どうやって、その頸力の調整が出来るようになったのだろうか。

2013年6月8日土曜日

楊式刀を刀なしでやってみた

大会まであと28日。
カウントダウンはやっぱりドキドキする。

最近、4~6時間練習しているが、どうやら疲れが溜まってきたらしい。
練習をしていると頭がカーッと熱くなる。
疲労溜めこんで、寝込んだりすることがないようにしなくては。。

ところで最近、近くの無料スペースで練習しているのだが、
元々ストレッチルームなので、器械類の持ち込みは禁止。(まあ当然なのだが・・)

なので、刀なしで套路を通してみた。
これがなかなかいい。
どこで力を使って、どこで力が抜けているか、よくわかる。

それに刀を持っている時より、断然動きがしなやかだ。
自分の中では、あまり気になっていなかったが、550グラムの刀を振り回すとなると、やはりどこか力が入ってしまっていたのだろう。

刀ナシのしなやかさを刀アリでも出せるようになるためには、やはり刀が体の一部に感じるほど練習を積まなければならないのだろうな。

とにかく悔いが残らないよう頑張ろう。

2013年6月7日金曜日

前傾派と直立派

ある老師は上体を前傾させ攻撃すべきだと。
またある老師は上体は常に直立させるべきだと。

どっちが正しいのだろう?

実は昨夜のサークルで、ある会員さんがこう言った。
「前傾した方が腰に負担がかからないですよね」と。

確かにそうだ。(笑)
低い姿勢での弓歩の時、上体を直立させようとすると腰をゆるめることが難しくなり、
むしろ腰が突っ張った状態になる。

この解決策としては、歩幅を狭くし、腰の位置を高くする。
すると、ゆったりと腰をゆるめることが出来る。

そして、その後、
自分の中でイロイロ考えた結果、どちらも一長一短だということが解った。

前傾させる姿勢は確かに力学上、打撃力が増す。
上体をまっすぐにするより前に倒した方が突き出そうとする力がより強く働く。
わずかな力で相手を吹っ飛ばすには都合がいい。

が、この姿勢は前膝にかなりの負荷がかかる。
それに、もし相手に手をとられ引っ張られてしまったらカンタンに前につんのめってしまう。

逆に上体をまっすぐにするメリットだが、まず演武的に美しく見えるというメリット。
ところが、それだけではないことが最近わかった。

上体がまっすぐであれば背骨にとって最も負荷のかかっていない状態であり、
しかも体を地に沈めるのに都合がいい。
逆に前傾姿勢では体を沈めることが出来ない。

但し、この場合、沈むための鍛錬が必要であり、しかも力学上、不利な姿勢なので頸力が必要となってくる。
“沈む”と“発する”が同時に働くわけだ。(自分は出来ないが・・)

前者は今日からでも出来るが、後者は長年の鍛錬を積まなければ実戦での実用化は難しいだろう。

つまるところ、きっと、どちらも出来るようになるのがいいんだろうな。

2013年6月5日水曜日

筋肉痛の方が気が出る?

昨日は勢いで6時間近く個人練習してしまったので、少々筋肉痛&筋肉疲労気味だ。

まあ、この辺に関しては一応専門分野なので、
プロテインとビタミンB摂取、それにアロエ主成分のハーブオイルを塗ってマッサージ。
これで症状は最小限に。

プロテインとビタミンB摂取は筋肉痛と筋肉疲労の治りを早めてくれる。
VBは痛んだ筋肉を修復し疲労物質を素早く回収し、プロテインは筋肉を修復するための原料に。
因みにビタミンは天然モノでないと絶対ダメ。
理由は私のオフィシャルブログにて。(笑)

それはさておき、昨日の疲れが少々残っていたので、いつもより踏ん張ることが出来ない。
なので、ほとんど突っ立ったようなラク~な姿勢で太極拳をゆっくり通してみた。

すると、あら不思議、脚が元気な時よりも手から気がバンバン出る。
これは一体どういうことか?

ひとつ言えることは、脚が疲れている・・いわゆるダルイから、ボテッとした感じなわけです。
脚を引きずるような感じ。

それが良かったみたい。
気だるい感じで動くと重心がズンと下に落ち、上半身が妙に軽くなる。
よって、手の動きも軽やかに。
放鬆(ほうしょう)できてるから、気がスーッと通ってくれたのでしょう。

ということで、だるい時こそ太極拳なのかもしれません。
いずれも今はすっかり元気になってしまいました。

2013年6月3日月曜日

2時間も10年も変わらない?

八卦掌のある道場を訪れた時、
老師が私にこうおっしゃった。

「2時間やったものも、10年やってるものもほとんど大差ない」と。

私は、この思ってもみなかった発言にただただ唖然となった。
その場でも解らなかったが、1年以上経った今もなこの意味が解らない。

一体どういう意味だったんだろう?

10年修行したものも2時間しか練習しないものも変わらないって・・
捉え方によっては10年分の内容を2時間で習得できるということか?

なんか、マトリックスの世界だな。
頭にプラグを刺し、脳に直接、柔術の用法や戦闘方法をコンピューターでインプットするというアレ。

と、今、書きながらふと思った。
もしかしたら、こういうことではなかろうか?

教えることは2時間あれば十分、
あとは、それを10年繰り返せと。

私は見学に行っただけなのだが、老師は3時間ほとんど私に付きっ切りで、雑談を交えながら基本功や理論を教えてくださった。
型などは一切やらない。

いわゆる、八卦掌の戦術や意味、そしてその開発方法だ。
もしかしたら、私はとんでもない奥義を教わったのかもしれない。
確かに老師も「ここで学んだ3時間だけでも十分だ。ここで八卦掌を学んだと言ってよい」と言って下さった。

なんてことだ。
10年間のプログラムをたった1回の訪問で全て教わってしまったのだ。
今になって、もっとお礼を言っておくべきだったと後悔。

いずれまたこの道場を訪れるとしよう。

2013年6月2日日曜日

立つ、練る、発する

最近仲良くさせて頂いている中国武術仲間の方と近頃いろいろと話が盛り上がっているのだが、
套路(型)だけをただのんべんたらりとやっていても意味がないですよねと。

でも、誰もが最初にやりたがるのは套路だと思う。
カッコイイし、きれいだし。(笑)

でも、それだけでは実際に内面を鍛えることにはならないし、実戦ではほとんど役に立たないだろう。

表演や試合にしても、わずか5分程度の演武をするだけのために半年、一年、いやそれ以上一生懸命練習する。
それと同じく、一生に一度あるかどうかわからない災難に襲われた時のために、一生を掛けて鍛錬する。

しかし、窮地に追い込まれた場面でとっさに日頃の成果が出るだろうか?
やはり型だけ練習していても無理だと思う。

カンフー映画を観ていると、様々な技が繰り出され、観ているものを楽しませてくれるが、実戦は決してそんな華やかなものではなく、どちらかといえば一発勝負になるだろう。
要するに、相手の攻撃を瞬時に察知し、打たれる前に一撃で倒すことが必勝法だと。
いや、それが最高の護身術だと思う。

そのために私自身、立つこと、練ること、発することを毎日練習しているし、サークルでも同じことを行っている。
初心者にとっては、たいくつでつまらない練習だと思うけど、せっかく武術を習うわけだから、健康だけでなく強さと丈夫さも手に入れて欲しいと。

仮に技が出なくとも、せめて内面を鍛えることで打たれ強い体になって欲しいと思うし
腹に一発パンチを食らっても、すぐに立つことが出来れば逃げることだって出来る。

殺人事件のニュースを見ていると、その時なんとか回避する方法はなかっただろうかといつも考えてしまう。
だから楽しみながらやっている太極拳が実は護身としても備わっていたという形にできればなと思う。
一方的にやられ、なぶり殺されてしまうのはあまりにも悲しい。

その中国武術仲間の方は武術歴37年の方で様々な武術に精通しておられ、しかも本場台湾で有名な師につき本格的に八極拳を習っておられる。
先週、私のサークルに遊びに来られたのだが、「本来の中国拳法の指導法で、中身の濃い内容だ」とのお褒めの言葉を頂いた。

初めて間もないサークルで毎回試行錯誤しながらやっているが、大先輩にそのようなお言葉を頂くことは大変励みになり、やはり嬉しい。

楽しくなければ太極拳じゃない

最近、新しい会員さんが3人増えた。
今まで3人で練習してきたので、いっきに賑やかな雰囲気に。

自分の中では3人でも十分良かったのだが、やはり人数は多い方が楽しいですね。
ただ、その分ひとりひとりに時間をかけられなくなるのが辛いところだ。

だから、ある程度増えてきたら練習日を増やして人数を分散させたり、募集をストップするなどして制限しなくてはいけなくなるだろう。
なにしろ仕事の合間にやっていることなので、いずれ限界が来ることは目に見えている。

ひとつ、とても嬉しいことは、自由参加のワンコイン制なのに、会員さんが毎回練習日に足を運んでくださることだ。
先週、体験で来られたSさんは足首を怪我しているのにも関わらず今週来られた。
無理をせず休んでもらえればと思ったのだが、その意欲と姿勢は正直嬉しい。

今週、体験で来られたMさんは、以前、太極拳を1か月半ほど習われていたとのことだが
仕事や生活などで忙しく、なかなか毎週参加できないことが続かなかった理由とのこと。

私も経験あるのでその気持ちはすごく良く解る。
だからこそ、自由参加のワンコイン制にしたのだ。

いずれも太極拳は楽しんでナンボだと思う。
上手くなりたい、気持ち良くなりたい、健康になりたい、きれいになりたい、強くなりたい、
人によって様々だと思うけど、好きなように楽しんでもらいたいと思うし、
少なくとも私はその環境を与え、そしてその手伝いが出来ればと思う。

2013年6月1日土曜日

中国武術酔いしてます・・

最近あまりにも多くのことが一度に起こり、目が回わっている。
ちょっとしたドランク状態だ。

全国大会向けの練習
某道場の休会
新しい老師との出会い
陳式太極拳
サークル活動
推手のスキルアップ
伝統武術大会出場の準備

なんだかわけが解らなく。(汗)

まあ、これも必然的に自分に与えられたものだと思って感謝の気持ちでこなしていくしかないのだろう。

やっていることは様々だが、その原動力はやはり優れた指導者になりたいという気持ちの表れだと思う。
元々責任感の強いタイプだし。

だから、教えるためにも徹底的に自分を磨かなくてはと。

実は、何故今、これほど一度にいろいろなことが起きてるのか整理しようと思って書き出したのだが、お蔭で答えがみつかってしまった。
ブログって便利だ。(笑)