2018年1月12日金曜日

生涯学び続ける

昨夜の稽古の時、会員さん達の前で「私は生涯学び続けます」と発言した。

何故こんな発言をしたか自分でもよくわからないが、
私の目標は良い先生になることではなく、良い修行者になることだから。

死ぬまで学び続け
死ぬまで研究し続け
死ぬまで修行を続ける

逆に、教えるだけの人になったらそれは自分にとって「死」を意味すると思っている。
進化が止まってしまう。

私をそう奮い立たせてくださる先輩の先生方は大勢おられる。
そして私はまだ見ぬ未知の世界に挑戦し続けたいと思っている。

私にとって生きることとは老化と闘うことではなく進化すること。
非常識と思われるだろうが、太極拳を行っていると自然とこういう考え方になる。
死を迎える直前が一番進化した自分であり、一番美しいと思っている。

太極拳を始め15年経った今でも「これからが始まり」と思っている。
いや、正確には、まだ始めるための準備も出来ていない。

邪念に囚われることなく自分の進むべき道を歩んでいくためには
いらないものを整理しなければならない。

特に今はそのことを意識し、身の回りと心の断捨離を行っている。

今まで学んできた内家以外の武術は全て捨て、
制定された套路や競技用套路もすべて捨てた。

捨てるというのは今後やらないということ。
やらないのはすべきことを全うするためであり、絶対必要なことだと思っている。

かといって今まで学んできたことが無駄だったわけではなく、それも必要なこと。
これまで学んだことは自分の中で血となり、氣となり、水となって生き続ける。

人間はなにもしないでいると、老化が進むだけ。
しかし太極拳の修行を続けていくと進化することができる。
それは死後魂となっても生き続ける。

こんなふうに考えると太極拳に出会えて本当に良かったと思える。