2018年10月9日火曜日

大きく練って無心で動く

今、伝統楊式太極拳をじっくり練った。
体全身からぶわっと汗が噴き出る。

普段生活している時よりも
ずっとゆっくり動いているのに体が燃え上がるように熱くなる。

体をゆっくり大きく動かすことによって
心を揺さぶられる。
心を揺さぶられることによって意識が丹田に沈む。

その意識が氣を生み出し体中をめぐり出す。
そこから力(勁)が生まれる。

今はほとんどないが、昔のバイクはキックスターターでエンジンをかけた。
昔の飛行機は手動でプロペラを回しエンジンをかけた。
それと同じように、丹田というエンジンをかけるために、まず大きく動く。

すると丹田に火が入り、徐々に火力が増してくる。
その火力は体全体を温め、
体中に粘りのある氣が絡みつき
まるで氣の海の中をゆったりと泳いでいるような感覚になる。

この時決して"カタチ"を意識してはならない。
(正しい姿勢や動作をしっかり修練した後の話だが)
意識は無意識に丹田に向き、丹田が体を動かし始める。

先程言ったように、
まずエンジンを手動で回し、そしてエンジンをかける。
そしてそのエンジンがタイヤを回しプロペラを回す。

燃え上がるような感覚と共に体が浄化されていくのがわかる。
邪気が燃えていく。
不安やストレスが消えていく。
活力が湧いてくる。

この時、体の治癒力はマックス状態になり、
体を自動修復してくれる。

人間というのは本当に便利な生き物だ。
バイクや車をぶつけても自動修復はしてくれない。

こんなふうにして、太極拳ならではの体の動かし方を覚える。

そして実際に技をかける時は、
風のようにいなし
風のように打つ。

ただただ無心で動く。

相手を意識するのではなく、意識するのは結果であり、
これから迎え撃とうとする敵ではない。

ややこしい表現になってしまったが、
技をかける前に技というのは決まっている。
その結果(未来)に戻る感じだろうか。

さらにややこしくなってしまった(汗)

しかし、鍛錬を積んでいくと、こんな感覚が自然と備わってくる。
これが太極拳の楽しさだろうか。

太極拳は心も体も同時に鍛えてくれる。