2015年11月26日木曜日

本番でしか出せない力

無事伝統大会出場を終えることが出来た。
残念ながらメダル獲得は逃したが、
自分の中ではやりきった感があったので悔いはない。

今回挑戦した種目は形意棍。
今年の2月中旬頃から始めたから棍歴約9か月ということになる。

7月の近畿伝統大会では幸運にも銀メダルを得たが、
一年も経っていないのだからまだまだこれからだ。

それにしても私の場合、本番で何が飛び出すかわからない。
練習の時はブレブレだった棍をピタリと静止した状態で止めることができたり、
今まで一度もやったことのない連続技が出たり、
一体これは誰が演武してるんだ?

やり終えても自分でどのような演武をしたか覚えてない。

因みに練習で本気を出すことはない。
繰り返し練習したいので、ゆっくりゆるゆる、かつ正確に動く練習をする。
ただただ棍を振り下ろすだけの地味な素振り練習もたっぷり行った。

私の練習方法の鉄則は
「疲れてはいけない」だ。
呼吸が乱れてしまったら私の中ではNG
疲れてしまっては内容の濃い練習ができなくなってしまうから。

だから、疲れないよう工夫する。
本気になるのは本番だけでいいと思っている。

いずれも練習はゆっくりやるのがいい。

2015年11月4日水曜日

何のために武術をするか?

一体武術とは?
何のためにするのか?
もしかしたら武術は人を傷つけるのではないか?

様々な想いが過った。

あることからそんな迷いが生じたが、
自分が会を立ち上げた理由を思い出した。

それは
武術によって健康を手に入れ、
美を手に入れ、
そして癒されるものであって欲しいと。

なぜなら私が太極拳を始めた理由がそうだからだ。

当時の私はビジネスに失敗し精神的にも体力的にも衰えを感じていた。
何かを求め行きついたのが太極拳だった。
そして私は活力を取り戻した。

だからこそ、多くの人に伝えたいと。

同時に、武術によって災難にも耐えうる丈夫な体をつくって欲しいとも思った。
災難はいつ自分に襲い掛かるかわからない。

そんな時のために体を鍛え丈夫にし、
咄嗟の出来事にも対処できる術を身につけて欲しいと。

そうして、今のプログラムを作りあげた。

当会の練習メニューは単に太極拳の演武が上達するのを目指すのではない。
喧嘩に強くなるためでもない。

健康的にも美容的にも武術的にも強く美しくなって欲しいと願っている。
だからこそ私自身がまずそれを成し遂げなければならない。

いわゆる生きる喜びを感じられるような武術であって欲しいと。