2014年2月21日金曜日

通過動作に隠された技

制定拳を習っていた頃、しばしば先生から通過動作というものを教わった。
簡化太極拳や総合太極拳などなど。

が、本当に通過動作なんだろうか?
いわゆる、技と技をつなぐための単なる接着剤のようなものなんだろうか?

制定拳はともかく、伝統楊式太極拳では通過動作と思われる動きが最近そうでないということが解ってきた。
例えば、攬雀尾から単鞭へつなぐ動作。
その部分には名称がない。

が、これが実に使える技であることを最近発見した。
無論、攻防一体技。
しかも相手に与えるダメージは相当大きいと思われる。

ただ、そのままオリジナル通りに行ったのでは技にならない。
乱用しないように技を隠したのか?
それとも、表演用として美しくつくりかえたのか?
それは解らない。
手の動きをちょっと変えると、とても恐ろしい技に変わるのだ。

楊式太極拳を始めて11年目になるが、未だ飽きるどころかどんどんおもしろくなる。
こんなに面白みが増してくるのではまだまだ簡単には死ねないと思った。(笑)

楊式太極拳というと“やわらかくゆったりとした太極拳”というイメージがあるが、
それはゆっくり演武した時の話であって、実戦レベルの速さで行うと、恐ろしい技の集大成であることがわかる。

陳式太極拳や呉式太極拳も本腰を入れて行おうと思っていたが、それどころではない。
まだまだ楊式太極拳を吟味したいと思った。