2017年9月18日月曜日

呼吸する太極拳

最近の天文学では、宇宙は小さな粒のような宇宙が
ビッグバンによってできたという説が薄れてきているらしい。
宇宙は膨張と収縮を繰り返しているらしい。

今の大宇宙も最大限に膨張すると今度は収縮し、
目に見えない程の小さな粒になり、またそこから膨張するのだそう。

ところで自宅療養10日目の今日、
10日ぶりに気功と太極拳を行ってみた。

改めて気功も太極拳もとても気持ちが良いということを再認識した。
そして全套路をやり終え、良い汗をかいた。

そして、この10日のブランクは私にとって大きな利益をもたらした。
「休むことも練習」と言われるが、確かにそうだと思った。
無論始めて間もない初心者がいきなり10日も休んでは駄目だが・・
最初はどんどんやったほうがいい。

ところで何を発見したかというと、
太極拳もまた宇宙と同じように膨張と収縮を繰り返しているということ。

虚の状態(後ろ体重)で収縮し、実の状態(前体重)で膨張する。
必ずしも虚と実がそうであるとは限らないが大雑把に言えばそんな感じだ。

ゆっくりと息を吸いながら体重を後ろに下げる。
いわゆる化勁の部分。
たっぷり腹に吸い込み、気のボールが収縮するようにイメージする。

次に息を吐きながら体重を前に移す。
発勁である。
腹から押し出すように息を吐きだし、気のボールが大きく膨張するようにイメージする。

収縮と膨張の繰り返し。

砂の粒のように小さく収縮し、
山をも包み込むほどの大きく膨張する。

小さな粒になれば自分が打たれることはない。
消えたも同じ。
しかしその後大きく膨張し拡散(爆発)する。

師が演武し始めると、「実」の部分で大きく膨らんで見えるのは
こういうことだったのだということに気付いた。

大きく見せようとするのではない。
気を放つのだ。

師に打たれても痛くもなんともないのに、
気がつけば吹っ飛ばされ壁に叩きつけられる。

かといって、打ってもいないのにじわじわと痛みが襲ってくる暗勁。

やっぱり楊式太極拳はおもしろい。