2017年9月30日土曜日

気功の中に太極拳がある

太極拳は太極拳の中に気功があるのではなく
気功の中に太極拳がある。

なぜそんなことが言いきれるか?

それは長年気功と太極拳を平行して行ってきた中で
受け伝えられている歴史との伏線を感じることが多々あるからである。

言い伝えによると、太極拳は仙人である張三豊が編み出したと言われる。
道教の陰陽五行説から生まれたのが太極拳であると。

特に最近太極拳の修行を行いながら陰陽説の原理を感じることが多い。
どこをとっても陰と陽で解釈できる。
陰と陽は常に一体であり、バラバラになってはいけない。

太極拳の鍛錬を行うにあたって、いくつか重要なことがあるが
例えば、分虚実、上下相随、内外相合、動中求静
などは陰陽一体でなければならないことを示す言葉だ。

太極拳では虚と実を明確に分けること。
上下の動きがばらばらになってはいけない。
呼吸に合わせた動き。
動いていても常に気を沈めること。

これが出来ていないと、套路では動きがギクシャクし、
推手では軸がぶれ、散手では技が掛からない。

五行思想に関しては形意拳の五行拳だけではなく、
太極拳にも当てはめることが出来る。

太極拳は、
流れ落ちる水であり、
燃え上がる火であり、
そびえたつ木であり、
ある時は金のように輝き、しかも強く固く、
そして大地(土)と繋がる。

こう考えると太極拳は地球(宇宙)そのものであることがわかる。

だから、太極拳は套路だけを覚えれば良いというものではない。
套路は鍛錬法の一部であり、本来の太極拳の目指すところではない。

気功の中に太極拳を入れて修行を行っていると、
どんどん歴史を遡り、源に辿りつくように思えてならない。

海のように広い大河も、元はと言えば小さな湧き水から始まっている。
修行とはその源流を探す旅なのかもしれない。

川の流れに逆らって登りつめると、
そこに禅の世界があるように思う。

最終的には無に帰るということ。