2018年3月14日水曜日

刀と包丁

刀と剣の指導で苦戦している。

手本を見せても、
ゆっくり見せても、
わかりやすく説明しても
なかなか伝わらない。

無論その場ですぐに出来ることではない。
しかし、毎日欠かさず練習すればできるようになる。
少なくとも私は毎日欠かさず武器の基本功を行ってきた。

棍も同じ。
必ず基本功をたっぷり行ってから套路の練習をしてきた。

はじめて刀を持つと、刀に振り回される。
ただただ刀を振り回すだけになる。
それは刀を持つことに意識が行ってしまっているから。

私も最初は腕力で刀や剣を振っていた。
そうでなくなるようになるには、やはり毎日の練習だった。

刀は包丁と同じ。
切るもの。

包丁で食材を切る時、どこに意識が行ってるだろう?
恐らく切る部分だと思う。
よそ見なんかしながら切ったら指を切る羽目になる。

しかし、刀になると、平気でよそ見しながら振り回してしまう。

刀や剣は刃物であるということをまず念頭に入れる。
そして空気を斬っていく。

或いは箸ならどうか?

箸の持つ部分を意識してご飯を食べる人はいないだろう。
箸でものをつまむ時は必ず箸の先端を見ているはず。
それに箸を持っているという感覚すらないのでは?
箸が体の一部になっているはず。

なぜか?

毎日箸を使うからだ。

刀や剣も同じ。
毎日箸でごはんを食べるように、
毎日刀や剣を持って空気を斬ったり突いたりして練習する。

刀や剣がごはんと同じぐらい好きになれば嫌でも上達するということ。