2020年10月30日金曜日

可能性

当会では、本人の意思を常に尊重します。

例えば、指導員になれる人が特別優れているわけではありません。
本人が指導員になれるよう人一倍努力した結果です。
そうなるまでには涙ぐましい努力があったということです。

プロモーションビデオへの出演や演武会の選抜メンバーに関しても同じです。
特別能力があるからではありません。
そこには本人の意思と努力があるということを忘れないで欲しいです。

いわば強い意思さえあれば才能如何問わず誰にでもなりたいものになれるということです。

仮に本人に演武力があるからといって、私から出演を無理強いすることはありません。
指導員にしても同じです。
それ相応の実力があっても本人の意思を尊重します。

私自身も、特別に頭脳や運動神経が優れいてたわけではありません。
学生時代の私を知っている人なら、当時、どれほど勉強も運動も人一倍劣っていたかを知っています。
思い出しても情けなくなるほどです。

今の私が他人からどう見えているかはわかりませんが、今の私は太極拳によって培われた自分です。
私も人間ですから人から評価されれば当然嬉しいですが、常に人から評価されたいと思っているわけではありません。

カッコいい言い方になってしまうかもしれませんが、自分の可能性を知りたいだけです。
小さな種が天を突くような大木になるように、ひとつの細胞だった自分がどれほど大きく広がれるのか知りたいのです。

今回、何故このような文章を書こうと思ったかは、自分の能力に甘んじて欲しくないという気持ちから始まりました。

「自分は人より優れている」
こんなふうに思って欲しくないのです。

自信を持つことは良いことですが、他人より優れていると思った時点で成長が止まります。

「もっと出来る」

そんなふうに思える人間になって欲しいと思います。