最近サークルでは本当にやる気のある方が増えて来て、日増しに盛り上がっているサークルに喜びを感じている。
特に全員が口を揃えて仰ることは、「気持ち良くなりたい」ということ。
そして、私もまた会員さん達全員に気持ちよくなって欲しいと思う。
天、人、地、という言葉があるが文字通り、人は天と地の境におり、太極拳ではまずそれを体感しながら套路を練っていく。
大地を踏みしめ、そしてその上はすぐに宇宙だ。
大地も宇宙にも絶大なパワーがある。
人間はそのパワーとパワーの狭間に生きているのだ。
それを感じないで生活するのはあまりにももったいない。
だから型を一通り覚えたら、今度は天と地を意識しながら動いてみる。
脚は大地に根付くように、そして体幹と手は宇宙に溶け込んでいくように。
あるいは空を舞うように。
手足の位置がどうとか、関節の使い方がどうとか、そんなことを気にしていたらいつまで経っても太極拳の柵から脱出することはできない。
気持ち良くなるためには心を解き放ち、意と体の動きを一致させること。
やりこんでいくと意よりも先に体が動き出すだろう。
何者かが突き動かすように体をどんどん導いてくれる感覚。
これが武術につながるかどうかはわからない。
ただ、とにかくこの感覚は気持ちいいし絶大なヒーリング効果がある。
自分のいる世界がちょっと上がったような感覚。
身長は変わらないのにまるで体が浮き上がったかのように見ている世界もかわる。
そのためにも大事なことは力みを完全に抜くこと。
ここ感覚を得ながら全員で演武できるようになればどれほど素晴らしいだろう。
2014年6月27日金曜日
太極拳で気持ちよくなるために
昭和38年大阪生まれ。学生時代、剣道、空手(剛柔流、極真)、旧日本陸軍の団体訓練を受ける。2002年に太極拳始めその後武術の研究を続ける。専門種目:気功、楊式太極拳、双辺太極拳、形意拳。2013年より指導を始め2020年に橿原神宮前に本部道場開設。一条伝統太極拳・綿拳内功研究会主宰
2014年6月23日月曜日
伸びる人そうでない人
私の指導歴も1年と2か月半となった。
その中でも経験の有無問わず伸びる人とそうでない人がいる。
なにが違うんだろう?
思いつくことはいくつかあるが、
一言に集約すると“素直さ”だと思う。
先日、野外で練習していたら丁度遠足をしていた小学生達と出会わせ、女の子も男の子も私の元へと集まってきた。
いきなり質問攻めにあって照れ臭かったが
せっかくだからと演武を披露することにした。
そして、ある子が私の演武をビデオで撮影し始めた。
あとで、そのビデオを観て驚いた。
数人の子達が私の演武を真似ているのだが、その動きがほぼ私と同じなのだ。
子供は余計なことを考えない。
頭の中に余計な情報が入っていない。
見たままを素直に受け入れる。
その結果、その場で動きを上手に真似ることができる。
私は50代になるが、それでも自分は素直でありたいと思っているし、死ぬまでそうでありたいと思っている。
なぜなら素直こそ上達の早道だと思うから。
それに素直な人は人から愛される。
そして私もまた素直な人が好きだ。
私が太極拳を始めた時はまず先生の動きを丸ごと真似することから始めた。
先生の演武に憧れたからだ。
自分も先生のように演武できるようになりたい。
そして、いつしかこう考えるようになった。
前で模範演武をしているのは先生ではなく自分だと。
あの人は自分より長いからとか、
才能があるからとか、
元々素質があるからとか、
だから自分には無理なんて思ったらその時点で成長は止まってしまうだろう。
見たものをありのままに受け入れる。
それが一番の上達法だと私は思う。
実際に上達の早い人は、模範に忠実で、しかも私が教えたことを家できちんとやってくる。
素直さこそ無敵だと言いたい。
その中でも経験の有無問わず伸びる人とそうでない人がいる。
なにが違うんだろう?
思いつくことはいくつかあるが、
一言に集約すると“素直さ”だと思う。
先日、野外で練習していたら丁度遠足をしていた小学生達と出会わせ、女の子も男の子も私の元へと集まってきた。
いきなり質問攻めにあって照れ臭かったが
せっかくだからと演武を披露することにした。
そして、ある子が私の演武をビデオで撮影し始めた。
あとで、そのビデオを観て驚いた。
数人の子達が私の演武を真似ているのだが、その動きがほぼ私と同じなのだ。
子供は余計なことを考えない。
頭の中に余計な情報が入っていない。
見たままを素直に受け入れる。
その結果、その場で動きを上手に真似ることができる。
私は50代になるが、それでも自分は素直でありたいと思っているし、死ぬまでそうでありたいと思っている。
なぜなら素直こそ上達の早道だと思うから。
それに素直な人は人から愛される。
そして私もまた素直な人が好きだ。
私が太極拳を始めた時はまず先生の動きを丸ごと真似することから始めた。
先生の演武に憧れたからだ。
自分も先生のように演武できるようになりたい。
そして、いつしかこう考えるようになった。
前で模範演武をしているのは先生ではなく自分だと。
あの人は自分より長いからとか、
才能があるからとか、
元々素質があるからとか、
だから自分には無理なんて思ったらその時点で成長は止まってしまうだろう。
見たものをありのままに受け入れる。
それが一番の上達法だと私は思う。
実際に上達の早い人は、模範に忠実で、しかも私が教えたことを家できちんとやってくる。
素直さこそ無敵だと言いたい。
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サークル活動
昭和38年大阪生まれ。学生時代、剣道、空手(剛柔流、極真)、旧日本陸軍の団体訓練を受ける。2002年に太極拳始めその後武術の研究を続ける。専門種目:気功、楊式太極拳、双辺太極拳、形意拳。2013年より指導を始め2020年に橿原神宮前に本部道場開設。一条伝統太極拳・綿拳内功研究会主宰
2014年6月20日金曜日
なぜ気功をするのか?
沈むことと勁力が重要なのは知識としてはわかっている。
だが、実際自分がどこまでその力を出せているのかはわからない。
一昨日、仲間と長時間に渡って対練をした。
推手、散手、崩し合い、引っ張り合い、打ち合い、などなど。
最後の方はクタクタになってしまっていたが、後日仲間からメッセージが届いた。
私の勁力が数段上がっているということと、安定感が増しているというのだ。
全く自覚がないだけに喜んでいいのやらどうやら。
いや、でも嬉しい。(笑)
それにしても勁力とは一体なんのことやら?
因みに私は筋力に頼らない力だと解釈している。
それはいわゆるあらゆる方向に使える重力なのではないかと。
重力は万有引力の法則から上から下へ落ちる力だ。
が、体幹を使うことによってその重力をあらゆる方向へと働かせることが出来る。
正確には遠心力ということになるのだろうが、振り回すことによって振られる方向に働く力には遠心力と共に重力が働いている。
体幹を使えば手の筋力は一切使わなくともその重力を働かせることが出来る。
しかもこれが当たるとかなりの破壊力があることも対練で経験した。
話を戻すとしよう。(笑)
私の勁力がもし本当に上がっているのなら、それはなぜか?
普段毎日していることはといえば、気功だ。
太極拳の練習をする前には必ず気功を40~50分ぐらい行う。
歯を磨ないと寝れないのと同じで、気功をしないで太極拳をしようとするとなんだか気持ち悪くて仕方ない。
一見、何の効果もないような気功。
しかし、毎日の積み重ねで確実に目に見えない力が培われているのだと思った。
ある師は毎日ひたすら気功をし続けた結果、指先で人を吹っ飛ばす力を身につけた。
それを何度も目にしてきただけに気功の絶大なパワーは無視できない。
それゆえに、目に見える効果はすぐには現れなくとも、私の中では絶対欠かせない日課になっている。
だが、実際自分がどこまでその力を出せているのかはわからない。
一昨日、仲間と長時間に渡って対練をした。
推手、散手、崩し合い、引っ張り合い、打ち合い、などなど。
最後の方はクタクタになってしまっていたが、後日仲間からメッセージが届いた。
私の勁力が数段上がっているということと、安定感が増しているというのだ。
全く自覚がないだけに喜んでいいのやらどうやら。
いや、でも嬉しい。(笑)
それにしても勁力とは一体なんのことやら?
因みに私は筋力に頼らない力だと解釈している。
それはいわゆるあらゆる方向に使える重力なのではないかと。
重力は万有引力の法則から上から下へ落ちる力だ。
が、体幹を使うことによってその重力をあらゆる方向へと働かせることが出来る。
正確には遠心力ということになるのだろうが、振り回すことによって振られる方向に働く力には遠心力と共に重力が働いている。
体幹を使えば手の筋力は一切使わなくともその重力を働かせることが出来る。
しかもこれが当たるとかなりの破壊力があることも対練で経験した。
話を戻すとしよう。(笑)
私の勁力がもし本当に上がっているのなら、それはなぜか?
普段毎日していることはといえば、気功だ。
太極拳の練習をする前には必ず気功を40~50分ぐらい行う。
歯を磨ないと寝れないのと同じで、気功をしないで太極拳をしようとするとなんだか気持ち悪くて仕方ない。
一見、何の効果もないような気功。
しかし、毎日の積み重ねで確実に目に見えない力が培われているのだと思った。
ある師は毎日ひたすら気功をし続けた結果、指先で人を吹っ飛ばす力を身につけた。
それを何度も目にしてきただけに気功の絶大なパワーは無視できない。
それゆえに、目に見える効果はすぐには現れなくとも、私の中では絶対欠かせない日課になっている。
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気功
昭和38年大阪生まれ。学生時代、剣道、空手(剛柔流、極真)、旧日本陸軍の団体訓練を受ける。2002年に太極拳始めその後武術の研究を続ける。専門種目:気功、楊式太極拳、双辺太極拳、形意拳。2013年より指導を始め2020年に橿原神宮前に本部道場開設。一条伝統太極拳・綿拳内功研究会主宰
2014年6月7日土曜日
モチベーション
私が太極拳を始めたのは仕事もデスクワークだし40近くなって体力の衰えを感じていたから。
なにか体力を養うことをしたい。
そう思いながら近くの公民館の張り紙をみて、これだ!と思ったのが太極拳だった。
太極拳には神秘的な魅力があったし、その不思議ワールドに首を突っ込んでみたいと。
ところで、太極拳を行うにあたってのモチベーションってどんなものだろう?
自分一人で演武できるようになりたい。
先生に褒められたい。
イベントに出てみたい。
試合に出てみたい。
資格をとりたい。
将来的に教室をもちたい。
いろいろあると思う。
私は習い始めた頃から、教える立場になりたいと思った。
それが私にとってのやる気になった。
だから先生に教わったことは、家に帰ってすぐに復習したし、今度までにきちんとできるようにしておきたいと思った。
そして今小さなサークルで教えているが、私が会員さんに対しアプローチしたいことは、教えることより見せることだと思っている。
突っ立ったまま腕組みして指示するだけでなく、太極拳って気持ちいいんだよというのを身を以て見せたいと。
なぜなら、私が最初に就いた先生がそうだったから。
気持ちイイは伝線する。
同じ空間でなければ得られない一体感。
前にも言ったが太極拳はライブなんだ。
私が初めて習いに行ってまず思ったこと。
「先生のように気持ち良くできるようになりたい」
そして、私もこれから始める人にとって同じように思われるようなりたいと思っている。
なにか体力を養うことをしたい。
そう思いながら近くの公民館の張り紙をみて、これだ!と思ったのが太極拳だった。
太極拳には神秘的な魅力があったし、その不思議ワールドに首を突っ込んでみたいと。
ところで、太極拳を行うにあたってのモチベーションってどんなものだろう?
自分一人で演武できるようになりたい。
先生に褒められたい。
イベントに出てみたい。
試合に出てみたい。
資格をとりたい。
将来的に教室をもちたい。
いろいろあると思う。
私は習い始めた頃から、教える立場になりたいと思った。
それが私にとってのやる気になった。
だから先生に教わったことは、家に帰ってすぐに復習したし、今度までにきちんとできるようにしておきたいと思った。
そして今小さなサークルで教えているが、私が会員さんに対しアプローチしたいことは、教えることより見せることだと思っている。
突っ立ったまま腕組みして指示するだけでなく、太極拳って気持ちいいんだよというのを身を以て見せたいと。
なぜなら、私が最初に就いた先生がそうだったから。
気持ちイイは伝線する。
同じ空間でなければ得られない一体感。
前にも言ったが太極拳はライブなんだ。
私が初めて習いに行ってまず思ったこと。
「先生のように気持ち良くできるようになりたい」
そして、私もこれから始める人にとって同じように思われるようなりたいと思っている。
カテゴリ:
サークル活動
昭和38年大阪生まれ。学生時代、剣道、空手(剛柔流、極真)、旧日本陸軍の団体訓練を受ける。2002年に太極拳始めその後武術の研究を続ける。専門種目:気功、楊式太極拳、双辺太極拳、形意拳。2013年より指導を始め2020年に橿原神宮前に本部道場開設。一条伝統太極拳・綿拳内功研究会主宰
2014年6月6日金曜日
納得いかない自分の演武
最近、演武をしていて自分が下手に思えてならない。
そう思うと、ますます自信喪失し、状況は悪化する一方・・
が、よく考えてみれば、これって周期的に起こること。
良かったと思えた演武が、ぜんぜん納得いかなくなったり。
そんなこんなで今日は試合用の套路をビデオに収めてみた。
悪くない。(笑)
いや、むしろ悪い先入観があったからちょっと感動してしまったり。(笑)
以前は自分ではできているつもりでもビデオに収めてみたら吐き気がするほど許せない演武だった。
その許せないパワーで、基礎練習>套路練習>ビデオ収録>反省会 という具合にこれを何度も何度も繰り返した。
さすがにすぐには上達しない。
納得行く演武が出来ている自分を強くイメージし、毎日休むことなく練習を重ねるしかない。
去年の自分と今の自分の違いといえば・・
去年は丁寧に演武することでいっぱいいっぱいだった。
が、今年はある程度細かな部分まで気が行き届くようになったように思う。
やはり、やり込まないと風格は出ないんだなと感じた。
そう思うと、ますます自信喪失し、状況は悪化する一方・・
が、よく考えてみれば、これって周期的に起こること。
良かったと思えた演武が、ぜんぜん納得いかなくなったり。
そんなこんなで今日は試合用の套路をビデオに収めてみた。
悪くない。(笑)
いや、むしろ悪い先入観があったからちょっと感動してしまったり。(笑)
以前は自分ではできているつもりでもビデオに収めてみたら吐き気がするほど許せない演武だった。
その許せないパワーで、基礎練習>套路練習>ビデオ収録>反省会 という具合にこれを何度も何度も繰り返した。
さすがにすぐには上達しない。
納得行く演武が出来ている自分を強くイメージし、毎日休むことなく練習を重ねるしかない。
去年の自分と今の自分の違いといえば・・
去年は丁寧に演武することでいっぱいいっぱいだった。
が、今年はある程度細かな部分まで気が行き届くようになったように思う。
やはり、やり込まないと風格は出ないんだなと感じた。
カテゴリ:
試合
昭和38年大阪生まれ。学生時代、剣道、空手(剛柔流、極真)、旧日本陸軍の団体訓練を受ける。2002年に太極拳始めその後武術の研究を続ける。専門種目:気功、楊式太極拳、双辺太極拳、形意拳。2013年より指導を始め2020年に橿原神宮前に本部道場開設。一条伝統太極拳・綿拳内功研究会主宰
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