全日本を終え、昨夜バスで帰ってきた。
結果は審判の方々に良い点を頂け、去年に比べ順位も上がったが、自己採点は非常に厳しい。
自分が腹立たしくて仕方ない。
ベストコンディションで挑んだはずなのに、本番ではいつもより気が上がってしまい、それを最後まで引きずってしまった。
実はいろいろ心配ごとがあった。
ここで書くに値しないほどつまらない理由なので割愛するが、
やはり試合の時は試合だけに集中できるよう、準備を整えておきたいと思った。
試合はもちろん、気功でも太極拳でも大事なこと。
無我無心の状態をつくること。
ざっくり言えば、頭の中を空っぽにすること。
頭の中に余計な情報が入っていると、試合に集中できないし、神気も宿らない。
いわゆる考えながらやったのでは、本来の力が出せない。
次に、心を鎮めること。
今回はちょっと気持ちが浮ついていた。
理由は解らないが、気が散漫になっていたので心がそのまま心臓にあるという感じだった。
本当は足の裏、いや地中にまで落としたかったのだが。
陳式太極拳では、型の最初の方に震脚(しんきゃく)があるが、今その理由がわかったような気がする。
最初の時点で気を地中に沈めておけば、その後、心も体も安定し、良い状態で演武が続けられる。
以前習っていた陳式の先生が仰ってたが、
「地球の真裏まで振動が伝わるように」という教えが今になってその意味がわかったという気がした。
それに振脚によって一瞬で邪気を払うこともできる。
物事がうまくいかない時や腹が立った時、地面や壁を思いっきり蹴りたくなるが、あれは人間が本能的に行う邪気を払う動作なのかもしれない。
確かにその後気分がスッキリする。
楊式太極拳である以上、振脚は出来ないが、本番前ならできる。
頭の中をクリアにし、気を地面に沈める。
8月の伝統大会ではこのことを踏まえ自分でも納得の行く演武ができるようになりたいと思った。