2016年3月15日火曜日

時間を忘れる

立禅を行っていると時折時間を忘れる。
あまりの気持良さに瞑想状態に入ってしまうのだ。

はっと気がつくと、私は皆の前に立っていたことを思い出す。

しまった・・
何分ぐらい経ったろう・・
皆キツくなかったかな・・

そんなことを思いながらまた立禅を続ける。

最初の頃は、始またばかりの会員さんが辛くならないよう心の中で数を数えたりしていた。
しかし今ではそれをしなくなった。
時間を計る行為に意味がないと感じたからだ。

立禅で一番大事なのは姿勢。
悪い姿勢で立禅を行っても全く意味がないどころか逆効果になる。
正しい姿勢になるとそれだけでも心の乱れが消え、とても安らかな気持ちになり
そしてやがて“つながる”感覚が得られる。

だからまず私は姿勢を正すことを徹底的に指導する。

正しい姿勢が自分で出来るようになったら、
心を鎮め自分が自然と同化していくイメージをしてみる。
そこから時間から解放された世界に入る。

現代人は常に時間で動いている。
一般生活を送っている限り時間の柵から抜けることはできない。
そしてそれは死ぬまで続く。

だからこそ時間を忘れることが大事だと私は思う。

立禅に入ったら時間を忘れてみよう。
忙しい最中に行っているならやむを得ないが、その瞬間だけでも時間を忘れてみよう。
時間から解放された時こそ、深い瞑想状態に入り、やがて自分の存在の意味が見えてくる。

私の場合、時間を短くしようと思えば長くなり、長くしようとすると短くなってしまう。
言い換えれば、“やらねば”から“やりたい”に変わるということ。
やればやるほど気持ちのよい立禅。

気持ちいいのに、心が安らぎ体が丈夫になります。