2013年4月26日金曜日

歩形の重要さと指導について

今日のサークル活動では、縦長の部屋の端から端までめいいっぱい歩形・歩法の練習をした。
これをやるのとやらないではかなり違いますね。

その後の会員さんの演武が一気に飛躍しました。
思わず拍手。(笑)
歩形が出来てくると演武全体が美しく見えるから不思議だ。

逆に手がどれだけきれいに出来ていても歩形が出来ていないとぜんぜん太極拳に見えない。
歩形や歩法は太極拳の技をつかう上で最も重要な可動部だし、足が出来ていなければ頸を発することもできない。
いわば大砲の架台となる部分で、手だけで威力を出そうすると体ごと崩れてしまいかねないわけだ。

それにしても、まだ4回目なのに、これほど早く上達しても良いのだろうか?
会員さんの意欲やセンスはもちろん素晴らしいが、私の指導力もまんざらでもないと思った。
このままだと、会員さんに抜かれてしまうのは時間の問題だ。(笑)

というより、私はそれでいいと思っている。
ビジネスでも数多くの人材を育ててきたが、私が10年掛かって習得したことをわずか数か月でこなしてしまう。
そして実績でも抜かれてしまう。(笑)

多分、私のとりえは鈍さだと思う。
鈍いからなかなか覚えない。
だから長年苦しむ。
だから、解らない人の気持ちが人一倍解る。

そして、どうすれば上達するか、たくさん失敗して試行錯誤を繰り返してきているから、その方法を導き出すための引き出しが多い。(と思う)
天才肌の人に憧れることもあるが、私は鈍才で良かったと思う。

子供の頃、友達から、どんくさいと馬鹿にされたが、どんくさいも捨てたもんじゃないと思った。(笑)