2016年9月30日金曜日

放手

今までひとつだけしっくりこなかった用語がある。

いわゆる肩肘身体をゆるめながら気を流し勁が使えるようにする訓練法。
流派によって様々な呼び方をするが、当会では放手と呼ぶことにする。

放つとは発射するという意味があるが、発射する前には溜める必要がある。

水道の蛇口をひねると勢いよく水が飛び出すが、それは常に水圧がかかっているから。
マンションなどで言えば、屋上に貯水タンクがあり、それによって水圧を生み出している。
水は上から下へ流れるからだ。

これが放手。

その他にも放つという言葉には
放出、放射、放水、放火、放電、放光などの言葉がある。

因みに、勁力とは筋力ではない力。
打とうと思うと出ない力。

どうしても最初は、これまでの習慣で頭で考えて動こうとする。
頭で考えて動こうとすると動くのは筋肉。

ではどうすれば勁を使うことが出来るか?

私もまだまだ研究段階だが、その辺のことを当会では指導している。

いずれも先程言ったように、溜めなければ発することはできない。

だから気功が大事なのだ。

気功を行わない太極拳は本当の意味での太極拳にはならない。
だからといって太極拳ではないという意味ではない。
形から入るのも良いと思う。

いずれも気功を行うと、
自律神経の働きを高め、治癒力を高め、細胞が若返り、体に元気が蘇ってくる。
非常にメリットが多い。

当会が気功を重視する理由だ。