昨日行った青空太極拳ではかなり自分なりに感じるものがあった。
かつてこれほど気持ちのいい太極拳があっただろうか。
ひとつ言えることは会員さん向けの模範演武ではなく、思いっきり自分のしたい演武。
中からナニモノかに突き動かされるように体が操られているようだった。
それは美であり、術でもあり、ヒーリングでもあったように思う。
もうひとつ感じたこと。
人は人によって成長するということだろうか。
私はこれまでの人生で何万人という人と接してきた。
人を知るためには自分を知らなければならない。
人の痛みを知るためには自分が痛みを知らなければならない。
大自然の中で行う太極拳も地球、宇宙との一体感が得られ大変気持ちいいが、
人の中で行う太極拳も明らかにそれとは違う気持ち良さがある。
特に今回は見せるための太極拳ではなく、自分が本当にしたい太極拳を表現するという感じだった。
私の演武を動画撮影されている方もおられたが、私が感じて欲しかったのは見た目の演武ではなく、私が何を感じているか。
それをカメラに収めることはできない。
音楽もCDで聴くよりライブの方が確実に演奏者の魂がダイレクトに伝わってくる
20代の頃、音楽活動をしていた私が10年近くかかってわかったこと。
人を動かすには自分が動かなければならないということ。
人を気持ちよくさせたかったら、自分が気持ち良くならないといけないということ。
その時こそ一体感が生まれることを知った。
ひとりでやる太極拳も楽しいが、大勢でやる太極拳も確実に楽しい。
そのためにも人の中でやらなければ、人を動かすことのできる太極拳は生まれないのではないかと思えてならない。