先週の土曜日、午前から真っ暗になるまで推手をたっぷり行った。
堪らなく楽しい。(笑)
なぜ推手はこんなに楽しいんだろう?
一種のコミュニケーションのようにも思えるし、
自分の性格や癖がそのまま反映されるのもおもしろい。
無論、相手のそれらを感じることもできる。
相手が猛烈に打ってきてもそれを鮮やかにいなすことができると、これまた気分爽快だし、
逆に自分の攻撃が相手に決まっても楽しい。
逆にこちらが崩されたり飛ばされたりしても嫌な気分になったり悔しい気分になったりもしない。
むしろ、自分の弱点を見つけることが出来ることが嬉しい。
逆に崩されなければ自分の弱点をみつけることができないだろう。
推手はとてもシンプルな動作の繰り返しなのに、それが脳に程よい刺激を与え、
気分高揚するし、しかもどの手で行こうか?などと考えることで脳を活性化することもできる。
ボケ防止にも大きな威力を発揮するように思う。
推手の基本トレーニングとして、三体式站椿功(さんたいしきたんとうこう)があるが、推手をしているだけでも十分站椿功にもなるし、軸感覚が養われ、同時に気を沈めることを意識的或いは無意識に行うようになる。
これは直接太極拳の演武にも生かされると思う。
早い話が推手を行うことによって手軽に太極拳のしくみである基本を学ぶことができるということ。
だからどんどん行ったほうが良いと思った。