この世は全て原子の最小単位、
アップクオークとダウンクオークだけで成り立っている。
木も火も土も金も水もなにもかも全て。
これを陰陽に置き換えると陰陽説に。
二進法(バイナリ)に置き換えるとデジタルに。
つまり現実も仮想現実も最小単位は同じということ。
バイナリは1と0だけの世界。
つまりコンピューターの世界。
有か無か。
これを太極拳に置き換えると、有が実で、無が虚。
太極拳をバイナリで考えてみる。
上を虚とし下を実とする。
つまり頭は無、丹田は有。
気沈丹田。
こうすることで軸が安定し、
動いていても静を得ることができ感覚が鋭くなる。
下がることを虚、出ることを実。
太極拳で技をかける時は虚でいなし、実で発勁する。
逆をいえば、発勁する前は虚でなければ氣を発射することはできない。
打とうと思ったらダメということ。
なにも考えない。
ただ意識を相手の方向に向けるだけ。
因みに虚の状態の時に、パワーを充填して、発射口を開くために抜く。
抜くというのは詰まりを取り除いておくこと。
銃口に物が詰まっていると暴発してしまうが、
そうならないためにも腕の中を空洞にしておく。
ということで、
すべて虚と実、
無と有、
陰と陽、
0と1で考えられる。
コンピューターを操作する時、操作する側は1と0で計算していない。
それを行っているのはコンピューター。
今こうして文字を打ってる時もコンピューターの中では1と0で計算している。
太極拳でも虚実を無意識にできるようになれば達人になれるのだろう。
それにしてもすべてバイナリで処理できるのだとすれば現実と仮想現実の区別を一体どうやって見分ければいいのだろう?
仮にこの世が仮想現実だとすれば、すべて自分が思っていることは思い込みであるということになる。
出来るか否かも思い込み。
病気か否かも思い込み。
出来ると思えば出来、
健康だと思えば瞬時に健康になれるということになる。