2021年5月9日日曜日

語彙力と技彙力

現在当会で行っているのはプライベートオンラインレッスン。
リモートだけに動作をきちんと見て正しい姿勢と動作を身に付けて欲しいからです。

いつもオンラインレッスンしながら感じることは、リアルレッスンよりとても頭を使うということです。
当り前のことなのですが、手を使って修正することが出来ないからです。

その分、何度も向きを変えながら手本をみせ、理解しやすい言葉を選びながら指導するわけですが、これが私にとっても大変勉強になるわけです。

最近のネット用語なのでしょうか?
語彙力(ごいりょく)が鍛えられます。

私のレッスンを受けた方からよく言われることは「表現がとてもわかりやすい」ということです。
実はこのことに関しては私自身力を入れている部分なので、そう言われることが一番嬉しかったりします。

因みに私の語彙力の鍛え方はアメリカ映画やお笑いから学ぶことが多いです。
アメリカ人の言葉の使い方はとてもユニークで粋です。
お笑いに関しては語彙力が圧倒的に多いのでとても勉強になります。

今日のオンラインレッスンでは、
打ち方ひとつとっても多くのモードを持った方が良いという話をしましたが、
技が単調にならないよう、即時にモード切替が出来るかどうかというのは心次第という話をしました。

頭ではなく心です。

太極拳は技も多種多様ですが、打ち方も多種多用です。

ワンパターンの打ち方ではすぐに相手に動きを読まれてしまい、それが全く通用しなくなってしまいます。
そうなった時にいくつかの隠し技がさっと出るかどうかは、語彙力ならぬ技彙力という感じでしょうか?
技のボキャブラリーも増やしましょう。

実際にあるのです。
相手によっては自分の得意技が全く通用しない場面が。

崩拳だけで何人もの相手を倒すことが出来ればカッコイイのでしょうが、
実際はなかなかそうもいかないと思います。
崩拳の名手も決め技が崩拳であっただけで、他の技を一切使っていないとは考えにくいです。

頭も心も柔らかく。
太極拳を練る時は一式一式をよく吟味して練る。
そして、技彙力を増やしましょう。