一進一退
昨夜の形意拳クラスはそれを感じる稽古でした。
「お!出来るようになった」
「おや?また出来なくなった」
これの繰り返しです。
私としては早く覚えて欲しい。
早く覚えてもらって一緒にやりたい。
だからなんとか頭を捻りながらあらゆる方向から教えようとします。
動作や力の出し方を手本を見せながら伝えたり、
棒やミットなど道具を使ったり、
ホワイトボードに図やイラストを描いたり、
最後には動画を撮ってあげたり、撮らせてあげたり・・
特に模範動作の動画を撮らせてあげるというのは私にとって最終手段です。
いつも言うことですが、教えてもらうことに慣れてしまってはいけません。
上達が早い人は私の言葉を聞き逃さないし、私の動作をよく見ています。
スランプもあるでしょうが、それは私も同じです。
しかしスランプなんて本当はないのです。
自分が勝手につくり出している妄想でしかありません。
真似る
盗む
これだけです。
自分の中だけでやろうとするのではなく、単に出来る人を真似る。
覚えるということは実はとてもシンプルなことなのです。
子供が立ったり、
歩いたり、
喋れるようになるのは、親の真似をしているのです。
これが最強なのです。