2024年12月1日日曜日

光と影

私が師匠から学ばせてもらったのは氣です。

一般的に人は人を見る時どこを見るでしょう?
恐らく本人そのものではないでしょうか?

私の場合は人を肉体の存在としてみることはあまりありません。
その人から出ている光や煙をみています。
一般的に言われるオーラですね。

「そんなものを見ていては学べないじゃないか?」と言われそうですね。

こう考えてみてはどうでしょう?

人の形や動作を見る時、アウトラインを見ているはずです。
いわゆる外側です。

しかしオーラを見ていてもラインを見ることは出来ます。
そうです。インラインです。

オーラを見れば、オーラも見え、体の形もぼんやり浮かんできます。
そうやってみることで、全体の動きが見えてきて、
しかも気の流れなども感じることが出来ます。

私が師から学びたかったのは、師の気の体です。
いわゆる雰囲気をまず真似ようとしました。

その結果どうなったかというと、確かに雰囲気が似てきて
先輩方からは「先生みたい」と言われるようになりました。

その一方、動きが滅茶苦茶になりました。
見えているオーラが大きかったので、それをそのまま再現しようとしたのでしょう。
動きが大きくなりすぎて大きく乱れてしまいました。

先輩や師からそのことを指摘された時は、ショックでしたが、
受け入れるしかありませんでした。

それからは師の動作を細かく見るようになりました。
そして徐々に正しい動きを身に付けました。

さて、これは遠回りだったでしょうか?

いいえ、そうは思いません。

この順番で合っています。

人から影響を受ける時って、
その人そのものより、その人から出ているオーラだと思います。
だからオーラを真似ようとすることは自然な流れだと思います。

もし最初の時点でそれをやろうとしなければ、
時間と共に師は単なる先生になってしまいます。
憧れの存在ではなく、教えてくれる人になります。

そうなるともう師のオーラ(氣の体)を見ようとはしなくなるでしょうね。
それどころか動作さえ見なくなることすらあります。
いわゆる依存です。

私は未だに当時、師が放っていた氣をハッキリと覚えています。

そして「あの体から放たれている氣はなんだったんだ?」と今でも自分に問いかけます。

動きもカッコよかったけど、
出ている氣がカッコよかった。

あの感じに近づきたい。

そんな気持ちで今も修行に励んでいます。

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2021/1/1撮影