昨夜中級クラス無事終わりました。
中級クラスでは、普通クラスの次へのステップとして用意されているクラスです。
普通クラスで行っている4種目に対し一定以上の力をつけたら参加出来ます。
私が太極拳を始めたばかりの頃、同様に4種目の稽古を行っていました。
先輩方の楊式剣の演武を見て「これやってみたい」と思ったのが当時最も意欲を掻き立てられた出来事でした。
同時に師に太極拳の技を掛けて頂いた時の感覚は、20年以上経った今でも鮮明に覚えています。
その不思議な技に驚き、完全に魅了されました。
その後は無我夢中で練習しました。
「早く先輩に追いつきたい」「早く先生に近づきたい」という一心で。
私は約半年で楊式太極拳の全套路を覚えました。
何をしたか?
実に単純です。
師の動きを真似る。
これだけです。
稽古に来るたびに「見ては真似見ては真似」の繰り返しでした。
太極拳をやっていると思わぬところで壁にぶつかることがあります。
しかしその壁は自分自身で作り出していた幻想であることに後で気づきます。
そもそも壁などないのです。
ある程度太極拳を経験した人はどうしても途中まで作った粘土細工に手を加える形で直そうとします。
その形が間違いであっても。
だから抜け出せなくなるのです。
ダメならやり直す。
これでいいのです。
これは逆を言えば「失敗を引きずらない」ということにもなります。
もし、今思わぬところで壁にぶつかっていると感じているなら、
ダメなことを引きずっていませんか?
ダメなものはダメなんです。
さっさと諦めて、また先生の動きをみて真似ればいいのです。
実に簡単なことなのです。
それなのに、どうしてハマってしまうのか?
それは自分を捨てらないからです。
今まで頑張ってきた自分が可愛いばかりダメな部分も残しておきたいという妙なトリックに引っかかってしまうのです。
もう一度言います。
ダメならさっさと諦めてやり直す。
師の動きを真似る。
これだけのことです。
そうすれば日々進化することができます。
時間を節約出来ます。
太極拳の世界がどんどん開けてきます。
そして同じ動きが出来るようになったら次は「師の空気を真似る」です。
太極拳で一番楽しいのはここからです。