2025年7月4日金曜日

痛みを忘れない

会員の皆さんにお尋ねします。

「肩、腰、膝」の痛みを感じている方は日ごろから姿勢や動作に気をつけていますか?

太極拳で身に付けた「姿勢」をぜひ日ごろから心がけてください。
そうすれば、これらの痛みのリスクをかなり軽減することができるはずです。

また、甩手(すわいしょう)や立禅を毎日実践していますか?

そもそも、皆さんが太極拳を始めた理由は何でしょうか?

きっと運動不足を解消したり、健康のために始められたのだと思います。

稽古に通っているだけでは健康にはなりません。
稽古で学んだことを毎日実践してこそ、皆さんの希望が叶うのです。
もしこれらの痛みを感じたら、自分の実践が足りないことを自覚し、
ぜひ気功と太極拳を皆さんの健康に役立てていただきたいと思います。

皆さんは毎回稽古で行っている、わずか15分程度の気功を毎日実践していますか?

私はこれまで何度か、太極拳を始めたことによって肩こり、頭痛、腰痛、
その他にも様々な持病を克服することができましたとお伝えしました。
また、風邪をひきにくくなったり、ひいてもすぐに治るという治癒力も身に付けました。

それは太極拳を習い始めてから毎日気功を実践するようになったからです。
稽古に来た時だけなんとなくやっているだけではあまり意味がありません。
稽古で習ったことを毎日実践してこそ、皆さんにとっての宝となります。

例えば、「英語が話せるようになりたい」としましょう。
最も良い方法は何でしょう?
私はかつて海外で住むことを決意し、英語が話せるようになりたいと思いました。
そのことを英語が話せる友人に話すと、彼らはこぞってこう言いました。
「現地に行ったほうが早い」

どんなに家で勉強しても使わなければどんどん忘れていきます。
どれほど覚えても覚えた数だけ忘れていきます。
しかし、現地に行った場合、会話ができなければ生活ができません。
生きていくことができないのです。

そのために生活に必要な言葉を片っ端から覚え、実際にそれを使うことを実践しました。
通じた時の喜びは大きかったですし、
それからどんどん多岐にわたる会話ができるようになりました。

ただし、英語の場合は、現地においては話さなければ困るものです。
しかし、皆さんにとって「健康を維持できなければ困る」という意識が、
日ごろからどれほどあるでしょうか?
健康な時、そんな事はほとんど考えないですよね?

それが落とし穴なのです。

日ごろから健康意識を高く持てば、おのずと皆さんは学んだ気功を実践するはずです。
なぜなら、怪我をしたり病気をしたときに大変困るからです。
その「痛み」を消して忘れてはいけません。

気功は毎日実践しないからといって皆さんにとって困るものではありません。
しかし、怪我したり病気したときに、「やっておけばよかった」と言うことになりかねません。

ぜひこのことを心にしっかり留めて、気功と太極拳を皆さんの健康に役立てていただきたいと思います。

この会を立ち上げて約12年間、このことを繰り返し伝えてきましたし、
今後も私は同じことを唱え続けるでしょう。

なぜなら、このことこそが、当会を立ち上げた理由だからです。

気功と太極拳が皆さんにとって生涯の宝物となりますように。

2025年7月4日

代表




















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