今日、弟子にいくつかのことを教えました。
「力を使うな」
「相手のペースにのるな」
この二つです。
歴の浅い人はどうしても力を使ってきます。
その力に対し力で対抗していては
いつまでたっても太極拳を知ることは出来ません。
「負ける気で挑め」という感じです。
だから、「力を使うな」と
「相手のペースにのるな」は同じ意味なのです。
太極拳では、力を使わず見えない力を使う。
これが「用意不用力」の意味。
(具体的には丹田を使いますが、長くなるので今回は割愛)
また「相手のペースにのるな」と言っても自分本位に動くことではありません。
相手のペースにのらないためにも「相手に合わせる」のです。
これを捨己従人(しゃきじゅうじん)と言います。
己を捨てる。
我を捨てる。
無我無心の状態になる。
とにかく、何も考えないこと。
そして、その結果が引進落空(いんしんらっくう)となります。
相手はいつまで立っても空を打つことになります。
これらの動きはすべて自分がコントロールしている状態です。
相手のペースではありません。
太極拳で是非とも身に付けて欲しい力です。
とにかく今日を限りに力を使わないと誓いを立てることです。
そうすれば自分の太極拳が急激に進化します。
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