2016年10月28日金曜日

太極拳の到達点

太極拳を始めたら
まず最初に太極拳の姿勢や動作を正しく覚える。

正しい姿勢と動作は健康増進に繋がり、
楽しみながらも体力を養い体を丈夫にすることができる。

太極拳は万能薬とも言われるが、
老化防止としても最高の健康法。

逆に正しい姿勢や動作を覚えなければ
健康どころか体に支障をを与えてしまうことになりかねないし
太極拳の原理を知ることもできないだろう。

未経験者は決して独習などせず必ず師について習うべき。


ところで、太極拳の到達点は?

ひとつの套路(型)を覚えたら終わりなのだろうか?

そんなことはありえない。

太極拳に終わりはない。
逆に言えば生涯楽しみながら続けられる最高の健康法。


もし、ひとつの到達点があるとしたら
それは体調に変化が訪れた時だと思う。

風邪をひかなくなった。
足腰が丈夫になった。
肌がきれいになった。
ぐっすり眠れるようになった。
前向きになった。

いろいろあると思うが
それらの変化を実感できたのなら正しい姿勢と動きを習得したといえるだろう。

演武が上手にできるようになったからといって、
決して太極拳を習得したことにはならない。
武道も武術も健康になっていかなくては絶対におかしいのだ。

不健康になっていくのなら
体に悪影響を及ぼす、酒、煙草、暴飲暴食、不摂生となんら変わりない。

もし仮に、太極拳の名人や達人が怪我や病気ばかりしていたらどうだろう?
誰も太極拳をやろうとは思わないだろう。

もしそうなってしまっているとしたら間違っているということ。
すぐにでも師に相談し修正すべき。


太極拳を始めて元気と健康を手に入れたのなら、
それは太極拳をひとつ習得したことになると思う。

これこそが真の武術家への道だと私は思う。