2013年12月18日水曜日

読まれない力

今日、友人のブレイカー(ブレイクダンサー)に1日5分だけ散手の相手になって欲しいと頼んだら、快く引き受けてくれた。
とても優しい人だ。

一応、練習台になってもらう代わりに護身術を教えるという取引で。(笑)

まずは、起勢からやってみる。
さすがブレイカー、筋力が半端じゃない。
なにしろ片腕で体を逆さに持ち上げ、回ったり跳ねたりできるのだから、相当な筋力だ。

両手を力いっぱい握ってもらう。
そして、力を使わず相手を崩す。
何度やっても成功した。

これが勁力というのかどうかはわからない。
だが、力で相手を崩したのではないことは確か。
なぜなら力を使おうとすると相手も力で抑えてくるし、
いずれも力対力では相手に絶対敵わないからだ。

要するに反撃に出ることを相手に読まれてはいけないのだということがわかった。

すると、今度は片手を掴まれたらどうする?ということで片手を強く掴まれた。
とっさに倒輦猴(とうれんこう)を使ったが、相当ビックリしていたようだ。

次に逆の手で片手を掴まれた。
玉女穿梭(ぎょくじょせんさ)という手もあったが、ひとまず野馬分宗(のばぶんそう)で対応。

なるほど。
こうされたらどうする?という具合に攻めてもらうのもとてもいい勉強になると思った。
というより、そうでなくては護身術にはならない。

いずれも太極拳の技ってよくできているなと改めて感心してしまった。