皆さまの熱いご声援のお蔭で、昨日行われた中国伝統武術近畿交流大会は何とか入賞を果たすことができました。
入賞は全く考えてなかったので本人かなり驚いているのですが、少しは日頃の練習の成果が出たのかなと。
正直、大会向けの練習はハードだし、体の各所にも支障も起きる。
なので、どんなに練習時間の枠をたっぷりとっても肉体との戦いになり、なかなか思うような練習はできない。
そこで考えることは、どうすれば体に負担を掛けず効率の良い練習ができるか?
そう考えて取り組んだのが、完全脱力の太極拳を練るという練習法。
これが実に気持ちいい。
もちろんこの太極拳は試合には全く通用しない。
料理でいえば下ごしらえみたいなもので、揚げる前のエビフライのようなものとでもいいましょうか。(笑)
私の場合は形意拳での出場だったので、同じ歩型の双辺太極拳を選択。
美しさとか形とか全く考えず、まるで眠りに入るかのように脱力して套路を練る。
カラダは地面に沈んでいくように。
手は空を舞うように。
このように套路を練ると、無駄な力みがどこにあるかが浮き彫りになるし、更に力のコントロールが容易になる。
自分の体を自分で支配できるようになるとでも言おうか。
こんなこと当たり前だと思うかもしれないが、なかなか思うように演武できないのが太極拳。
意と体が一致するとまるでそれは自分で自分をリモートコントロールするような感じになる。
といいつつ、まだまだ出来てないのだが。(苦笑)
いずれも、今回何故私は入賞できたのか?
自分でもまだわからない。
他の選手はどうみても自分より素晴らしい演武をされていたのに、私は一体どこを評価されたのか。
ひとまず、自分の中で良かったと思えることは最後までスタミナを温存できたことだろうか。
息切れすることなく最後まで自分自身をコントロールすることができた。
反省会というより、何故自分が入賞したのかが解らないと言うのが本音です。(汗)
といっても反省点も大いにある。
手直ししなかったことが結局本番に間に合わなかったこと。
本番で一か所少しバランスを崩してしまったこと。
今回の反省点は站椿功(たんとうこう)がいつもより少なかったことだろうか。
やはり站椿功と放鬆太極拳(ほうしょうたいきょくけん)をバランスよく行うことが大事だと思った。
それにしても試合に出ると自分のすべきことが明確になりますね。
次の目標に向かってまた頑張ります。