2014年10月16日木曜日

表演武術について

表演が大好きな人もいれば、表演に肯定的でない人もいるだろう。
私はどれも否定しないし、良いものはどんどん取り入れたいと考える。
人の数だけ考えがあるわけだし、私はその人が良いと思うものをするのが一番だと思う。

私自身は検定を受ける予定はないが、
だからといって検定を否定しているわけではない。
検定のために努力している人たちは美しい。
目標を持って頑張っている人の姿は輝いているし、心から応援したくなる。

そういえば、昨日ある会員さんが、練習方法によっては体を害することがあるという当会HPの文面を読んで不安を感じられ、それについて尋ねられた。
私の説明不足だった。。

太極拳が体に悪いのではない。
いくら健康に良い太極拳と言えど正しい練習方法を行わないと、腰や膝、筋を痛めることがあるということ。
これは太極拳に限ったことではない。
どんなスポーツでも同じこと。

そのために、当会では準備運動や鬆身法に時間を多くかけている。
会員さん達の健康を願ってのこと。
私は武術指導も行っているが本業は美容健康カウンセリングだから、美しい演武や強くなることの前にまず健康になって欲しいと強く願っている。

美しくなるためにも強くなるためにも徐々に体を慣らしていくことが最も重要だと。
泳げない人がいきなり冷たい海に飛び込めば、溺れてしまうばかりか心臓にショックを与えてしまうだろう。

話は変わるが、
昨日、別の会員さんに、表演について「どんな演武がしたい?」と尋ねてみた。
すると「美しい演武がしたい。でも舞踊のように見える演武ではなく武術として見える演武がしたい」とのことだった。

まさに私の目指すところ。
というより武術としての武術がそのまま美につながることを目指したい。
美だけを目指すと美のみになるが、
武術として目指せば強く美しくなれると私は信じる。