2015年5月2日土曜日

背筋を伸ばすこと

私はこれまで背筋をまっすぐに伸ばすようにと教わってきた。
どこの教室に言っても同じことを教わる。

でもなぜだろう?

その理由を説明してくれたのは師匠でも先生でもなく、某ショップの店長さんだった。
なるほどと思った。

背骨が曲がっていると骨の角がぶつかりあいそれが腰痛の原因になるとのこと。
このことは私が長年勉強してきた予防医学でも学んだ。

しかし、理由はこれだけではない。
背骨が曲がっていると、体の体重を支えるために背骨に付随する筋肉が緊張した状態になる。
これではゆるんだ状態にはならない。

筋肉が緊張すると気の通りが悪くなる。
医学的にも緊張した筋肉によって血管が押しつぶされ血管内の酸素や栄養が通りにくくなる。
だからまっすぐが良いということになる。

さらに、まだある。
これは私が散手を行って体感したこと。

相手を拳なり掌なりで打つとその反動が自分に返ってくる。
それが背骨が曲がった状態で打つとその反動がモロに腰にくる。
相手を打ったはずなのにこちらの腰がやられる。

もし背骨がまっすぐだったなら、反動は腰を通過し足を通って地面に流すことができただろう。
とにかく曲がっていると良くないことばかりが起こり、
まっすぐであれば良いことばかりが起きる。

だから背筋を伸ばすことは一番大事だと言える。
12年前から始めたとはいえ、油断するといまだに背筋が曲がることがあるから、
これからも意識することを忘れないようにしよう。