最近刃物で殺害されるという事件が多発しています。
もし、自分の目の前に刃物を持って襲ってくる人物がいたらどうしますか?
災難は突然訪れるものです。
このようなニュースを目にする度に自分ならどうするだろうか?と考えます。
最近広島の駐輪場で起きた殺傷事件は無残としか言いようがありませんが、
被害に遭われた方には心からお悔やみ申し上げます。
この事件に関しては、突然刺されたのかどうかは今のところ解っていませんが、
もし抵抗出来たのなら、辺りの自転車を押し倒し犯人が怯んだ隙に逃げるか、刃物を奪うか。
女性であってもその気になれば自転車を持ち上げ投げることぐらいはできるはずです。
石やバッグを投げたり、傘や杖で突くということもできるでしょう。
相手が男性なら急所を狙いましょう。
太極拳には奪凶器術もありますが、それは最後の最後に使うべきです。
相手が十分怯み丸腰状態になった時点で技を使うべきだと思います。
とにかく殺気を感じたら一目散に逃げることです。
ヘッドホンで音楽を聴いたりスマホに集中するのはやめましょう。
格好の的になってしまいます。
ここまでお話した暴漢から身を守る方法をまとめてみます。
「殺気を感じる」「逃げる」「物をぶつける」「物を投げる」「傘や杖で突く」「急所を狙う」「技を使う」
まず太極拳で身に付く力は「殺気を感じる」力です。
長年やっていると数十メートルぐらい離れていてもドアや壁越しでも嫌な空気を感じるようになります。
その時点で防衛準備に入ることが出来ます。
「逃げる」ことに関してですが、太極拳をやっていると自然と立つ力だけでなく速く走る力が身に付きます。
普段からランニングやダッシュなどしていないのに、これが太極拳の不思議なところです。
「物をぶつける」「物を投げる」というのは太極拳の技そのものです。
長年鍛えた体幹の力(インナーマッスル)で大きな力を出すことが出来ます。
「傘や杖で突く」は太極刀や剣、棍の技が使えます。
打つ、いなす、突くなどのコンビネーションで相手を無力化することが出来ます。
「急所を狙う」に関しては太極拳で狙うのは急所がほとんどです。
どこを打てば大きなダメージを与えることが出来るか、当会では技の稽古の時に指導しています。
「技を使う」は、怯んだ相手が襲ってきた時に使えます。
攔雀尾の太極八法五歩を使えれば十分です。
最近、「太極八法五歩」という套路が制定されましたが、これは技ではなく初心者用の套路です。
この套路を覚えても技は使えませんのでお間違いのないよう。
因みにこの太極八法五歩を巧みに使えるようになるには毎回稽古で推手と散手の稽古をする必要があります。
型だけ覚えても技は全く使えないということを覚えておきましょう。
いずれもこれら心無き殺人者によって罪のない人々が殺されるという報道を見る度に居たたまれない気持ちになります。
災難は突然やってきます。
そして警察が駆けつけるのは事件が終わってからです。
災難から身を守るため、護身術によって備えることは生きて行く上でとても大切なことだと思います。
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