今回、師に稽古をつけて頂いて、改めて感じたことは、太極拳の勁(力)に形はないということ。
師が套路をやり出すと毎回動きが違います。
掌形も違います。
足運びも違います。
架式も違います。
向きも違います。
真似ようとしても決して真似られません。
それもそのはず、時間は絶えず流れているように形もどんどん変化します。
太極拳の勁(力)の出し方は「アメーバのように」とよく例えられますが、
太極拳で形を求めることはアメーバに形を求めるようなものです。
形を脱した師の動きは大きく膨らんで見えます。
その動きに一瞬の隙もありません。
毎回動きが違うのにも関わらずです。
形をとるか?
勁をとるか?
いずれも形を整えようとしてはいけません。
出て来るパワーがリアルに形となって現れるという感じです。
では師から何を見て盗むか?
出ている氣です。
書籍でもDVDでも動画サイトでも絶対に得ることが出来ないものです。
これが一番大事だと思いますし、この氣を感じさせてくれることが何より勉強になります。
そしてこれ以上有難いものはありません。