2022年7月10日日曜日

超リラックスが勁を生む

昨夜は超気功クラスと夜間普通クラスでした。
超気功クラスとは気感を強くするための特別プログラムで、それによって内家拳に必要な勁力を上げることを目的としています。

太極拳で物質的なことだけに囚われていては内家拳としての太極拳に近づくことは出来ません。
目に見えないものを見ようとしたり出そうとしたりすることは、力を出すこととは異なり、極限のリラックス状態と集中力が必要です。

では、力を抜こうとすることでリラックス状態に入ることが出来るでしょうか?
いいえ。
抜こうとすること自体が雑念なのです。

例えば湯船に浸かっている時やベッドで横になっている時に力を抜こうとするでしょうか?
何も考えなくとも自然とリラックス状態です。

いわば超気功クラスは脱力方法とすぐさま瞑想状態に入るための特別プログラムなのです。

今回のメンバーで一番強く気を感じたのはM子さんでした。
両手を出して目を瞑っているM子さんの掌に重い気を発射すると次第に腕が下がっていき、引きつける気を出すと手が吸い寄せられるようにどんどん上がっていきました。

M子さんは長年気を感じることが出来ないと落胆していましたが、今では気感も勁力も確実に上がってきています。
家庭では社会人になる息子さんにふざけて突きや蹴りを出されることがあるらしいですが、それらすべてをいなし時折当て身を入れることもあるそうです(笑)
なんとも頼もしいお母さんです。

普通クラスではIさんとNさんが武器術を順調にすすめています。
因みに楊式刀や剣ではこれら武器を矛として使うだけではなく盾としても使います。
体すべてを使うのが太極拳の考え方ですが、それがあの美しい動きを生み出します。

散手は単鞭(たんべん)を稽古しました。
どの技も同じですが特に単鞭は手だけでは技は掛かりません。
手足すべてを使うことはもちろん、気を通すことが大事です。

気の通った腕と、力任せの腕では全くパワーが違います。
技術ばかりに目を向けるのではなく、太極拳では見えない力を意識することはもっと大事です。