昨夜は中級クラスでした。
当会の中級クラスは一般的な上級クラスの部類に属すると思っています。
ではなぜ中級クラスという名称にするか?
それは、「まだ上がある」
ということを知って欲しいからです。
太極拳は套路を覚えたら終わりではありません。
太極拳は技を覚えたら終わりではありません。
それ以上になにがあるか?
見えない力です。
人は25歳を過ぎたら老化が始まります。
何もしなければこの流れを変えることは出来ません。
いわば死へのカウントダウンの始まりです。
毎日、同じ仕事をし、生活をし、たまに余暇を楽しみ、
こんな風に人生を消化していくことになります。
この流れを変える方法はないのでしょうか?
これこそが私が太極拳を続けてきた理由であり、一生続けようとする理由でもあります。
太極拳をはじめたその日から消化するだけの人生ではなく、進化がはじまります。
太極拳は人を進化させてくれるのです。
確かにいろいろ衰えてきました。
筋力、視力、聴力、記憶力、判断力、注意力、瞬発力等々。
しかしどうでしょう?
来年還暦を迎える私は、
前を走ってる学生を追い抜くほど速く走れます。
階段を駆け上がることが出来ます。
力でも若い人に負けません。(勁力です)
怪我してもすぐに治ります。(驚異的な速さです)
病気しません。(過労で倒れたことはありますが・・)
洞察力が上がります。
見ただけで人の考えていることが解ります。
人のエネルギーレベルやその流れが見えるようになります。
自分でも不思議に思います。
私はこれが解ったから太極拳を続けているし、
それを身を以て証明しようとしています。
人生これからです。
間もなく60歳になろうとしている私が本気でこのように思うのです。
それを教えようとしているのが中級クラスです。
入門クラス、普通クラスで教えているのは太極拳を覚えることです。
それを活かせるようにするのが中級クラスです。
気功、基本功、太極拳、八卦掌、形意拳、推手、散手、ミット打ち等々。
これらは覚えたことを活かすために行っています。
太極拳を始めると死ぬまで強くなれます。
亡き師父が残してくれた言葉です。
今、私が頑張れるのはこの言葉がいつまでも頭の中でこだましているからです。
太極拳は単なる高齢者向けの健康体操ではありません。
老化を進化に変えてくれる秘術なのです。