2014年11月9日日曜日

表演は格闘だ

表演というと踊りというイメージがあるかもしれない。
でも、仮に踊りだとしたら?

踊りでもいいじゃないか。(笑)

太極拳は武術だ。
だけど、見ていて美しいし、きもちいいし、どんどん健康になるし、肌がキレイになる。

私は練習の中に散手単打というのも組み込んでいるが、でもそれだけでは物足りない。
太極拳のあのゆっくりとした動きの中には無限の可能性が秘められている感じだ。
速い動きは日常生活でも求められるが、遅い動きを日常生活ですることはない。

昔、私は足が遅かった。
学生の時はかけっこでいつもびりっけつだった。

しかし社会に出るようになってから足がどんどん速くなった。
理由は簡単。
仕事でいつも時間ギリギリだったからだ。
ギリギリにならないとエンジンがかからない。
そして、猛ダッシュで職場に駆け込む。
これを毎日繰り返していれば自動的に足が速くなるという具合だ。

でもどうだろう?
出勤までに時間がたっぷりあるからといって、太極拳のようにゆっくり歩いたりすることはあるだろうか?
太極拳をしている人が老若男女問わず信じられない程元気なのは、そのゆっくりの中に隠されていると思う。

因みに今の私はギリギリ人間ではない。
走ることに疲れたからだ。(汗)
10分前に着くよう余裕をもって行ったほうがラクだし、無駄な労力を使わずにも済む。
そしてパンパンだったふくらはぎも細くなり、体つきも太極拳の体になった。

話を戻すとしよう。(笑)

表演は単なる踊りではない。
人前で演武するには勇気がいる。
勇気がいるのは闘う時だけではない。
いわゆる自分との格闘だ。

私は思うのだが、
自分に勝てないものが相手に勝つことが出来るだろうか?

健康にしてもしかり。
病気になるのはいわゆる、自分の中の自分が環境に負けているから。
体内では常に免疫細胞が外から入り込んだウイルスと闘っている。
その免疫を上げる方法は様々だが体を動かすことで活性化させることができる。
特に太極拳はすごく良い。
太極拳を始めてから私は風邪で寝込むことがなくなった。

太極拳は武術だが、美しい演武をするのも、健康を手に入れるのも武術のひとつだと私は考える。