2013年7月12日金曜日

地に足がつかない

よく言われることだけど、そもそもどういう意味だろう。

コトバンクで調べてみたら・・

1.緊張や興奮のため心が落ち着かない。
2.考え方や行動が浮ついて、しっかりしていない。

とのことだった。

そもそも太極拳では地に足がついていないと戦うことも綺麗な演武をすることもできない。
だから、緊張、興奮で浮足立っている状態ではダメだということだ。

そういえば、半年前の県大会での私の演武は緊張で完全に浮足立っていた。
手だけがシャカシャカ動いているようで、とにかく落着きがなかった。

が、今度の全日本では緊張は少しあったが、気を沈めてゆっくり丁寧にやることを意識しながら動いた。
本当は本番中も気持ちいいぐらいの演武ができれば最高なのだろうが、
あとは場馴れするしかないのだろう。

いずれも地に足をつけるためにも気(意識)をぐーーーっと落とし、足の裏まで落とさなくてはならない。
指で地面を掴もうとするとそのイメージがしやすい。
気を吸い上げたり、安定感を得るためだけではなく、「意識をここに持ってくるんだよ」という道しるべにもなる。

それで地に足がつけば、どんな動きをしても姿勢を保てるし、落ち着いた演武ができる。
先ほどの2の「考え方や行動が浮ついて・・」というくだりに関しても、
最終的には「自分を信じる」ということになると思う。
ああでもないこうでもないとイロイロ考えていると地に足がつくことなんてあり得ないだろう。

ゆっくりと深呼吸をして、無我無想となり、気を地面まで沈める。
これにより最も美しく強い太極拳を始めることのできる状態になれるのだと思う。