2013年7月20日土曜日

気の感じ方

気功をじっくり行ってから太極拳を始めると、確実に浮遊感のようなものを感じる。
体が浮くというより、手足が空気と同じぐらい軽くなった感覚だ。

手を動かす動作はまるで水の中で手をかき回すような感覚。
ゆっくりゆっくり動いているのに空気の抵抗を感じる。
その手のひらに感じる空気の感触が気持ち良くて仕方ない。

なにかうまい例えはないかなとずっと考えていたのだが、今朝ひとつ思い浮かんだ。
走っている車の窓から手を出すと、空気の圧力を感じるが、あれに似ている。

最近のクルマはエアコン搭載が当たり前だから窓を開けることはほとんどないと思うが、
私が免許をとったばかりの頃は、エアコン付きかどうか迷う程、搭載していない車もいっぱいあった。
夏は窓を全開にして走るしかない。
そして窓全開で風にあたっていると実に気持ちいい。

ブログのタイトル通り私は風が大好きだ。
下手すれば台風レベルの突風ですら心地よく感じてしまう程、風フェチだ。
だから、車をやめてバイクにしたほど。

いずれも、車は早いスピードで走っているから空気の圧力を感じるのだが、
太極拳のあの超スローモーションの動きでも、それと似たような感触が得られる。
しかも動きがゆっくりになればなるほど。

だから空気ではないのだ。
気なのだ。
それは、磁力によって引き合ったり反発しあうような感覚にも似ている。

それを手っ取り早く体感する方法として、両掌をパンと叩き、そのまま両手を擦り合わせる。
そして両手をゆっくり広げ気のボールを抱えるようなポーズをとると、気を感じやすい。

しかし、私の中ではこれは反則技。
物理的な力を使って無理やり感じようとしているわけで、それは気ではなく、もしかしたら両手に刺激を与えた感覚が残っているだけなのかもしれない。
なので、これで感じる気に対しては少々懐疑的だ。

私がとる方法は、抜筋骨でからだをユルユルにし、それからいくつかの気功のポーズで体内にじっくり気を巡らせる。
サークルでは時間の都合上、早回しで行っているが、ひとりでやる時はこれだけに40~50分はかける。

これをやってから太極拳を行うと、前述したとおり浮遊感を感じれるわけだ。

こればかりはやはり実践して体感するしかないと思う。