2013年7月19日金曜日

ヒーリング太極拳

先日、親しい武術仲間でもあり先輩でもある方とサークルのことであれこれ話をしていたのだが、
私が目指しているサークルは、どちらかというと武術系ではなく、心身の疲れを癒し活力を取り戻すことをしたいと思っている。

なので、「伝統太極拳」というより「ヒーリング太極拳」って謳った方がしっくりくるような気が。
冗談ぽくそう言ったら、相手も「いいと思いますよ」とのこと。(笑)

私が空手を習っていた時は、ちょっとでも突きがなってないと、大声で怒鳴られたり、後ろから思いっきり蹴飛ばされたり。
剣道も習っていたが、やはりそんな感じだった。
というより、当時は学習塾でも、ちょっとでもボーっとするとチョークが飛んで来たり、問題を解けないと棒で頭をどつかれたり。
ごく普通のことだった。

まあとにかく、その痛みと悔しさをバネに頑張るのだが、今そんなことをしたらどうなるんだろう?
というより、私は荒っぽいことを好まない。
争いを好まない平和主義者だし、それが例え愛の鞭だとしても暴力を好まない。

私が理想とする武術は相手と睨み合い戦うための太極拳じゃない。
戦えば怪我をするし、下手をすればどちらかが死んでしまう。
生半可な武術を身に付けると、人はそれを試したくなるようだが
弱い者苛めをするのが武術家なのだとしたら、それほどカッコ悪いことはないと思う。

もし、トラブルに捲込まれそうになったら向かい合わず背中を向けて一目散に逃げることだ。
太極拳で培ったインナーマッスルは火事場の馬鹿力を発揮すると言う。
それに太極拳で培った持久力とで、相手が追いつけないほど逃げればいい。

もし追いつかれてしまったら、一か八かの体当たりを決めるだけだ。
技など考えている暇なんてない。
気功で鍛えた体はそうそう簡単に壊れやしない。

話を戻そう。(笑)

とにかく私は太極拳によって強く逞しくなって欲しいというより
日頃のストレスや疲れを癒して元気になって欲しいと思っている。
なぜなら私は人の笑顔が好きだから。

だから、武術太極拳というよりヒーリング太極拳。
まずは型を覚え、次に無駄な力を省き、そして気と同化する。
その気の中をゆったりと自由に泳いでもらい、悪いことも嫌なことも全て解き放ち、優雅な心とリフレッシュする感覚を得て欲しいと。

時間はかかると思うが、私の夢は全員でそのような太極拳が出来るようになることです。