2013年7月21日日曜日

無意識こそ最大の力なり

昨日は、一番仲の良い武術仲間と二人で野外練習を行った。

練習には一人でしかできないことと、二人でしかできないことがあるが、
二人の場合は、推手や散手、或いはお互いの勁力を確かめ合う練習ができる。
昨日行ったメニューをあげると・・

  • 推手
  • 散手(組手)
  • 試し打ち(棚、擠、摔)
  • 崩し合い(開立歩、馬歩、中定歩)
  • 気の確認

推手ではきちんと丹田から動けているか、勁力が伝わっているか確認しあい、
散手(組手)では楊式太極拳の技の用法を研究。
試し打ちでは、発勁による破壊力を確認しあう。

私が最も得意とするのは棚(ほう)
実際は手へんに朋と書くが、手の甲で打ち払う形ので攻防法だ。
散々、剣を振り回して来たので、特に右手の棚にはパワーが備わっているように感じる。

擠(せい)は片方の手首にもう片方の手を添え両手で打つ攻撃法だが、
意識すればするほどパワーダウンするようだ。
力強く打とうとすればするほど、逆に意識と呼吸が合わずスカスカになってしまう。
逆に意識しないで普段の練習通りにやったら相手が勢いよく吹っ飛んだ。

崩し合いは気功や形意拳の歩法で立ち、中心軸に手をあて押してもらう。
どこまで粘れるかという練習だ。
意識を丹田に据え、相手の力をうまく地へ流してやるという意識が重要だと認識させられる。

気の確認は今回初の試みだ。
みぞおちに拳をぐぐぐっと押し付けてもらう。
この時に腹筋を使って防御しようとしてはいけない。
意によって気をみぞおちに集め、まずは相手の力に逆らわず受け入れる。
そして集めた気を一気に爆発させると、相手が吹っ飛ぶ。
一か八かでやってみたが、意外に飛んだので私自身が驚いた。(笑)

相撲にも指相撲とか腕相撲とかいろいろあるが、
太極拳では気による、気相撲という感じだろうか。
結構楽しい。(笑)

いずれも相手を打つ時、考えてはダメだということを再認識させられた。
自分を信じ、ただ練習通りに手をスッと出すという感じが、最もパワーを発揮するということがわかった。

逆に考えれば、本当の窮地に追い込まれた時こそ普段の練習の成果が出ると考えられる。
窮地に追い込まれた時は考えることなんてできないからだ。
だから最も必要な時に最も大きな力が発揮できるのではないかと思った。

ということで今回の練習で得た収穫は非常に多い。