2013年8月22日木曜日

腰から手が生えているような感覚

私の部屋の壁にはこういうものが貼ってある。



ある武術誌の中にあった小さな図なのだが、それを引き延ばして大きくした。
書いてあることはサッパリわからない。
でも、この絵が伝えようとしていることはなんとなくわかる。

この絵では腰から手が生えている。
肩や肘のような関節もなく、手が蛇のようになっていて、なんとなく力強さも感じない。

これなんだよな。

いわゆる、防御したり、攻撃したりするときは、胸の筋肉や肩や腕などを使って攻防するのではなく、すべて腰から湧き出るパワーで手を操るのだと。

まあ言うは易しで、これがなかなかできない。

実はこれは武術としての攻防法としてだけではなく、演武にも行かせる。
実際股関節、腰(丹田)で動いている演武はとても美しい。

逆に手だけで動いている演舞は見た目もぎこちなく、動きも固くて見苦しい。
腰からやわらかく動けば全体的に風格が出るし、それはそのまま実戦にも行かせるということだ。(と思う)

だから、最初に動くのは腰、股関節、いや丹田だ。
丹田が動くといってもピンとこないかもしれないが、私は絶好調の時は丹田が強烈に動き出す。
頭がよく働いている時は頭の回転が速いとか言うが、
やる気とか意欲とか至福感を感じている時って丹田ぐるぐる動いている。

丹田が動くと、股関節が動き、そしてそれにつられ足や手が動く。
だから、長年修行と積んでいる人の動きをみると、腰(丹田)から動いている。

実際、腰から動くのが一番楽だし、一番力を発揮できるからだ。
これは決して武術の経験で言っているのではなく、バイトで引越屋や運送屋をやっていた時に実感したこと。
重たい荷物を持ち上げたり、押したりする時は腰を入れる。
そういうことだ。

この動きをすると自然と美しくなるのだ。

結果、私が理想としている強く美しい太極拳に近づけることになる。(と思う)

PS
本文中で「腰」という風に表現しているが、わかりやすくするためです。
他のスポーツや武道等でも「もっと腰を使って」とか「もっと腰を入れて」等といいますし、
いわゆる丹田から動こうとすれば自ずと股関節が動き、そして丹田のパワーが手に伝わるという感じでしょうか。
無論、私もこれから開発していくところです。