2016年5月20日金曜日

予備勢、起勢で決まる

最近、練習で重視しているのは予備勢と起勢。

「終わり良ければ全て良し」という諺があるが、あえて
「始め良ければ全て良し」と言いたい。

予備勢は言わば立禅。
ここでしっかり気を沈め精神統一してから始めるとその後の演武が全く違う。

又、起勢に関しても既に列記とした技なのだが、
気を練ったり、沈めたりする効果がある。

予備勢では真っ直ぐ立ち、体全身を極限までゆるめる。
静を求め、邪念を払い気を沈める。
体が液化するようにイメージし沈んで大地の一部となるようイメージする。

そして起勢では静を求め、エネルギーを溜める。
気を練り、丹田にパワーを集中させ、体が動き出そうとすることを感じる。

因みに先程、演武が違うと言ったが、
それは美しい演武やカッコいい演武ということではない。
動き一つ一つに命が宿るという感じだろうか。

うまく表現できないが、
中から動き出す自分を感じながら、それに身を任せる。

私はこれを地(地球)と天(宇宙)と繋がっている状態だと解釈している。

この感覚が堪らなく気持ちいいし、幸福感さえ感じる。

決して美しく演武しようとしたり、カッコよく演武しようとしないこと。
そう思うこと自体が力みを生み出し、
天と地との繋がりを切ってしまうことになる。

ひたすら中から動き出す自分を信じる。