2017年11月15日水曜日

丹田氣圧

丹田に氣がたくさん集まってくると、
体が張り詰めたような感覚が得られる。

何で張り詰められるかは、よくわからない。

空気のような・・
水のような・・
はたまた光のような・・

丹田の氣の圧力が上がると、体全身の膨張率が均一になる。
学校で習ったパスカルの法則だ。

体全身が氣で満たされた感覚が得られ始めると
それがどんどん膨れ上がり皮膚で持ちこたえられなくなり
やがて体から氣が漏れ出す。

この状態に至ると、心に大きな変化が起きる。
全く恐れのない感覚。
全く不安のない感覚。

確かにこの状態で推手をすると、相手が動く前から動きを読むことが出来るし
どのような形で打ってこられても軽々といなすことが出来る。
それもそのはず、相手が打ってくるのが予め解っているのだから。

この状態になるには、
たっぷりと身体をほぐし、
たっぷりと立禅を行う。

「今日はもうしんどいからやめよう」と思ったらそれでおしまい。
氣で満たされた感覚を得るのはその先にあるから。

頭のてっぺん(百会)からパワーがどんどん入ってきて、
全身があたかも光の塊のような感覚を得る。

丹田の氣圧がマックス状態になると起きるこの光膨張現象。

こんな話をすると頭がおかしくなったのではないかと思う人もいるだろう。

でも考えてみて欲しい。
人間の体は何で出来ている?

筋肉?
ではその筋肉は何で出来ている?
タンパク質?
ではそのタンパク質は?
アミノ酸?
アミノ酸は?
リボソーム?
リボソームはリボンのような形をしており、
ぎっしり詰まっていると思っている筋肉そのものだってスカスカなのだ。

更に量子的に見ると、
それさえも原子核の周りに電子が回っている原子構造の集大成。
まるで太陽の周りを公転する地球のよう。

その原子核と電子の距離にしても、
仮に原子核が直径1㎜としたら電子までの距離は大体50mと言われる。
もうホントにスカスカで、
人間が透けて見えないのが不思議なほど。

なぜ透けて見えないかは引力と斥力が関係していると言われる。
ちょっと難しい話になってしまうので、話を戻すが
とにかく、人間は宇宙そのものであるということ。

だからこそ宇宙と繋がることが出来る。
その方法のひとつが禅である。

私が何故武術を続けているかというのは、
演武が上手くなりたいとか、
喧嘩に強くなりたいからではない。

まだ見ぬ人間の可能性をとことん追求したいからである。