2021年3月13日土曜日

套路の練り方を変えれば技が変わる

転身は単なるターンではありません。

昨夜の形意拳クラスで、ある会員さんが単なるターンのような転身をしていたのを見て、説明していなかったことに気付きました。

敵は常に前から攻めてくるとは限りません。
背後から攻めてくることもあります。
だから転身は単なるターンではなく立派な技なのです。

形意拳の型を学んでいく上で、十二横捶という型がありますが、その中には横拳の連続技があります。
前、後ろ、前という風に、連続して前後の敵を倒す技です。

或いは、転身崩拳という技もあります。
敵に注意を逸らせ油断させて打つという技です。

太極拳の型もそうですが、何一つ無駄な動きはありません。
予備勢から収勢までずーっと技なのです。
型をつなぐための通過動作や接続動作はありません。

だから毎回伝えるように、套路は最後の最後まで気を抜かず丁寧に練って欲しいのです。
それが出来ていれば、散手の時にあたふたすることはなく、スっと技が出て来るはずです。

もし「套路を毎日通してます」という人いたとしても、それ自体はあまり意味がありません。
「套路を通した」ということより、「套路をどう通したか?」が重要なのです。

見ていると、気功の時もぼんやりやっている人をたまに見受けます。
実に勿体ないと思います。

すべて、超能力を手に入れるためのスーパーエクササイズだからです。

超能力といっても、スプーンを曲げたり、物を宙に浮かせたりといった能力ではなく、今の自分の能力を超えた能力を出せる力です。

当会で行っている稽古の内容はなにひとつ無駄はありません。
寧ろ、もっとやりたいことがたくさんあるのですが、それをかなり削って最低限のことを行っているのです。
いわば、新しい能力を導き出すための凝縮されたエクササイズなのです。

目の前に並べられた料理をフードファイターのように、ただ胃袋に流し込むような食べ方はして欲しくないです。
一つ一つじっくり味わって食べれば、その料理の有難みも解ることでしょう。

是非そんなふうに稽古に取り組んで頂きたいと思います。