本日自由練習会でした。
参加者は2人。
Y子さんは12月の試験のために弱点克服のための練習、
T子さんは先日楊式刀デビューしたばかりで刀の基本功をひたすら練習しました。
自由練習会の良さは指導と自習時間のバランスがとれていること。
足りない部分を克服するため、短期間で修得するにはとても良い機会です。
話は変わりますが、
太極拳で大事なのは力を出すことより力を抜くことです。
相手を何メートルも吹っ飛ばすことの出来る発勁に憧れると思いますが、
あれは力で飛ばしているのでありません。
呼吸とタイミングなのです。
そのタイミングを知るためにも脱力は絶対必要です。
力が入っていてはその情報を得ることが出来ません。
バッターがホームランを打てるのは力があるからだけではありません。
球をよく見てジャストミートしているからです。
発勁で人を吹っ飛ばすのも同じです。
ジャストミートしなければ絶対に飛びません。
そのために「聴く」「溶かす」「捕える」「発する」することが大事です。
発勁は力を出そうとして出来るものではありません。
無の状態で発する力です。
いずれもまずは聴くこと。
相手の情報が必要なのです。
お喋りな人はこの感覚をなかなか身につけることが出来ません。
人の話を最後まで聞きましょう。
人の話を聞かずにどうやって相手の情報を知ることが出来るでしょう。
自分の情報を相手に与えても仕方ありません。
知ることが大事なのです。
太極拳の練習は道場に来て稽古するだけではありません。
自分を変えていくことから始めることが大事です。
変わらないというのは嘘です。
それは単に変わろうと努力していないだけです。
変わろうと思えば1秒でも変わることが出来ます。